7月2日に開幕した、ワールドラグビーU20トロフィー2024(~17日、スコットランド・エディンバラ)。
U20日本代表は、第2戦・U20サモア代表戦を日本時間7月8日1:15に迎える。
FL大川虎拓郎選手(明治大学2年)は、先発フランカーとして今大会初出場を果たす。
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「U20日本代表に選ばれることを、自分の一番身近な目標として立てていました。それを達成できたことは嬉しいです」
国内での最終合宿でのこと。
大川選手は朗らかな表情で、取材に応じた。
東福岡高校のキャプテンとして全国制覇。その年の高校日本代表でも、主将を務めた。
だがU20日本代表では、キャプテンという役職から離れラグビーと向き合う。
ずいぶんと自分にフォーカスしてプレーできるようになった、と自身では感じる。
「楽しくプレーできています。めちゃくちゃ楽しいです。いま、ラグビーが。」
プレーにも楽しさは表れる。
ボールを持てば好ヒットを見せ、前に出る回数が増えた。
100%に近いプレーができている、と大川選手は言う。
今大会ではキャプテンどころか、リーダー陣でもない。
だが、気が付いたことがあれば自ら輪の中で声を発する。
自然と、当たり前のように。
「このチームでは、リーダー陣以外でも発言する人は多いです。だからこそいろんな視点から物事が見えています。良いチームの形になってきていると思います」
今年のU20日本代表における唯一の大学3年生は、東福岡高校の先輩。
2名の東福岡高校時代の同級生もおり、1年生の2名は高校の後輩が1名と、明治大学の後輩1名。
自然と潤滑油になっている。
「1年生の2人にも、フランクに話してもらえています。それが一番良いのかな、って。気まずくならず楽しくやっているので、嬉しいですね」
チームを後ろから支えていくこと。
出番が来たら、自分の仕事を遂行すること。
キャプテンではない、自らの役割を理解しているからこそ「足りない所を補って、しっかりと支えていきたい」と言葉を重ねた。
今大会の目標は、信頼されるプレーヤーになることだ。
高校日本代表としてアイルランドと対戦した時には、自身の所で抜かれトライを許したことも、自身のプレーでイエローカードを与えられたこともあった。
「U20日本代表では、自分が、自分に対して期待できるように。実は最近まで『どうせできないだろう』と思っていた節があったのですが、自分に期待できるようになりたいです。もっと自分自身が強くなって、そしてチームから信頼してもらえるよう、強くなっていきたいと思います」
そして、誓った。
「でも、ここはゴールじゃない。スタートラインに立てたことを嬉しく思い、積み重ねてきたことをスコットランドでしっかりと発揮できるように頑張ります」
ワールドラグビーU20トロフィー2024 大会スケジュール
【プールA戦】
- 7月2日(火) 11:45KO(日本時間19:45) 105-20 vs U20ホンコン・チャイナ代表
- 7月7日(日) 17:15KO(日本時間7月8日 1:15) vs U20サモア代表
- 7月12日(金) 19:45KO(日本時間7月13日 3:45) vs U20スコットランド代表
【順位決定戦】
- 7月17日(水)