ラグビーが市民の誇りになるように
ーー次なるシーズン、また2022年に設立される新リーグに向けて、チャレンジしたいことを教えてください。
木川「ワールドカップ時に設置したファンゾーンが、ラグビーの楽しみ方を広げてくれたと感じています。それまでラグビーといえば『ラグビー場で試合を観る』という選択肢しかなかったのが、ファンゾーンではゲストが来て歌うたってアクティビティがあって、お酒を飲んでみんなで盛り上がれる。生観戦とは差別化が出来る観戦の仕方を生み出せたんですよね。それをトップリーグにも応用できないか、と考えています。」
鯨井「幸いなことに、熊谷ラグビー場があるスポーツ文化公園は広大な敷地があります。そこでファンゾーンのような楽しみ方を提供出来たら、ラグビータウンらしいですよね。今シーズンのトップリーグはコロナ禍での開催です。入場者数が制限される可能性もある。もしスポーツ文化公園内でファンゾーンのような場所を作れたら、ラグビー場には入れないけどこっちで観ようか、という人を救えるかもしれないと思っています。」
ーースポーツ文化公園としての強みを生かす、ということですね。夢が広がります。
「目指すはボールパークならぬラグビーランドです。将来的には、ラグビーを核に様々な嗜好を持った人たちが集まって楽しめる空間を作っていきたいですね。音楽フェスや他競技など切り口はたくさんあるので、ラグビーに対する垣根が少しずつ低くなったらいいな、と。」
ーーパナソニック ワイルドナイツが熊谷に移転することで、できることが格段に増えそうです。
鯨井「経済界の期待は大きいです。今までも経済界は独自にチームと関係を深めていたのですが、それをさらに発展させられる。市民にとっても、商業活動の中でワイルドナイツに触れることで関わり方が広がると感じます。良い協力関係を築けるよう、熊谷市としても努力していきます。」
渡邊「市外の方が羨ましがるような環境を作りたいですよね。市外の方が熊谷の取り組みを誉めてくださることで、市民の自信や誇りになるのだと、ワールドカップを経て実感しました。」
市外の方が熊谷にラグビーを観に来て、熊谷の良い所に気付いてくれる。それが熊谷市民のプライドになるんだと実感した。(渡邊)