だから熊谷でラグビーすることを選んだ【vol.1 田留家】

ワールドカップは最高の課外授業


自分たちで切り絵し手作りした、サモアを応援する旗。サモア語で「負けるな」の意。 写真提供:田留晋吉

ーーワールドカップで印象に残っていることを教えてください。

長男・源太郎「外国人のラグビーファンに、ラグビーの楽しみ方を教えてもらえたことです。ただスタジアムに行って黙って観るのではなく、周りの人たちとコミュニケーションをとりながらラグビーを楽しむ。とても新鮮でした。」

三男・長門「いろんなものを貰えたのが面白かった。サモアファンからは、貝で作った数珠の御守をもらいました。アルゼンチンファンは陽気だったかな。ジャガーのお面をくれた人もいれば、ジャージを交換しようぜ!って言ってきた人もいた。けど相手のジャージがメッシのサッカージャージだったから断りました(笑)」

父「男4人兄弟が珍しいのか、駅に着いた瞬間あっという間に外国人ファンに取り囲まれちゃうんですよ。だから全然スタジアムまで辿り着かない。決勝戦の日なんて、新横浜駅からスタジアムまで2時間半以上掛かりました(笑)」

ーー印象に残っている試合は?

父「僕はアイルランドvスコットランドの試合が一番印象に残っていますね。スタジアムの外階段を、緑の大群が埋め尽くしてお酒を飲んでいたあの姿が忘れられないです。」

長男・源太郎「ウェールズとアイルランドは正気を失うくらいビールを飲んでたよね(笑)僕はダントツで決勝戦かな。プール戦に比べて、ノックアウトステージの雰囲気が全く違ったのが印象的です。」


とにかく外国人ファンから声を掛けられた。色んな被り物を被ったり、ラグビーを教えてもらったり。よくスクラムを組まされました。 写真提供:田留晋吉

ーーワールドカップ後に変わったことは?

長男・源太郎「今までスポーツをしていなかった同級生たちが、ラグビーを始めたのにはびっくりしました。ラグビースクールのメンバーも1.5倍くらいに増えて嬉しいです。」

父「ノーサイドゲームが凄い反響で、ノーサイドゲームを観て休み時間にラグビーをはじめてくれた子やスクールに入った子もいるそうです。ワールドカップもそうですが、テレビドラマの影響力は侮れないなと思いました。」

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