専修v大東文化【関東大学リーグ戦1部 第1週】

試合展開

専修:白緑ボーダージャージ、大東文化:モスグリーンジャージ

キックオフ前

キックオフ25分前。両チーム、全体アップスタート。まずはハンドリングの確認から。

15分前、体を当て始める。タックルダミーの音が響く。

8分前、両チームの選手がジャージに着替える。

5分前、急にしんと静まり返る。会場の雰囲気が、一気に変わる。

3分前、大東のベンチ前で円陣が組まれる。「強気で」「絶対自信を持って」掛け声が響いた。

2分前、専修サイドの四方天地全閉されたテントの中から、部歌が聞こえる。

1分前、選手がグラウンドに揃った。

 

13時ちょうど、待ちに待ったキックオフの笛が鳴った。

前半

ふだんの公式戦とは全く異なる、ある意味で異様な雰囲気の中、試合はスタートした。

半年以上振りの公式戦。強度はどんなものかと心配していたが、いざ始まるとそこにはいつものラグビーが。

身体がぶつかる音も、芝生の匂いも、選手たちの熱量も。

 

ただ一つ違うのは、観客席から聞こえるはずの声援がないこと。

スクラムの度に聞こえるはずの「大東ー!スクラム、押せ押せ押せ押せ―!」

今日は、ノンメンバーからの歓声に代わっていた。

 

試合開始3分。

大東ボールでファーストスクラムが組まれる。

シーズン最初のスクラムは、一発で決まらず組みなおし。もう一度聞こえた「クラウチ・バインド・セット」の直後、専修1番側が崩れコラプシングの判定。

大東、ファーストスクラムに勝つ。ベンチから拍手が起こった。

しかし、大東の喜びも束の間。

前半5分、専修は相手陣5m付近でのラインアウトモールを押し込みきってトライ。2020年シーズン公式戦初得点が大東からのモールトライとは、チームの雰囲気が抜群に良くなる。

リスタート後、大東10番・落和史選手がハーフウェイ付近から右に深く蹴りこんだ。敵陣深くでラインアウトからモールを形成した大東、今度は押し返す。

やられたらやり返す。前半10分、大東2番・酒木選手のトライ。5-5。

 

専修のビッグプレーが生まれたのは、その3分後。

専修陣10m付近で組まれた専修ボールスクラムから、14番花田悠太朗選手が右端を走り抜け一気に相手陣5m付近までゲイン。逆サイドへ大きく蹴られたキックパスに反応したのは、11番の飯塚稜介選手。まるで、去年のラグビーワールドカップ2019を彷彿とさせるかのような美しいトライに、会場が沸く。10-5。

 

まさに取って取られての試合展開となったファーストハーフ。前半だけで、両チームあわせて7トライが生まれた。

専修 22 – 19 大東で前半を折り返す。




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