女子日本代表 チャレンジマッチ
セブンズに比べ、迫力が一層増したこの試合。バチバチと体が当たる音に、客席からも歓声が沸く。
レスリー・マッケンジーHC曰く「力が均等になるようチーム分けをした」というが、REDSはよりフィジカルが、BLUESはよりスピードの目立つプレーが多かった。出足が早く、キックを有効的に使ったBLUESで球を裁いたスクラムハーフは、青山学院大学に通う津久井萌選手。2017年のワールドカップで、ベスト15に選ばれた逸材だ。
後半から投入された青・17番の末結希選手は、フランカーらしく抱負な運動量を見せる。最前線でボールを追えば、キックオフのボールキャッチに飛ぶ場面もあり、はたまたインゴールでグラウンディングを阻止しようと最後までボールにも絡んでいく。
アルカス熊谷でプレーした後、更なる高みを目指して三重に移り住んだ27歳。PEARLS、そしてニュージーランドでも武者修行を積み、久しぶりに熊谷ラグビー場に戻ってきた。
アルカス熊谷時代は、熊谷市役所に勤務
「落ち着いていこ!大丈夫だいじょうぶ!」「全員オプションにならないと!」との声が、赤15番・平山愛選手から飛んだのは、試合終盤。
後半30分ともなれば、両チーム足の攣る選手も続出。だけれども最後まで戦うことをあきらめない、まさしく「テストマッチに挑むマインド(BLUESチーム山本実キャプテン)」で戦う雄姿を、30人全員がグラウンドで見せてくれた。
仲間だからって、インナーマッチだって関係ない。男子セブンズチームよりも激しい音が、試合終了間際にも響く。
「立って!立って!できるよ!」
来年行われるアジア予選に向けて、サクラフィフティーンはこれから更に強さを増す。
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