【試合レポート】リポビタンD presents JAPAN RUGBY CHALLENGE 2020

男子セブンズ日本代表 チャレンジマッチ②

午前中の試合で、初めてジャパンセブンズのジャージに袖を通した赤5番の山村知也選手。なかなか思ったようなプレーが出来ず、試合後落ち込んだという。

そんな山村選手に、コーチ陣は声を掛けた。「自分の間合いでやっていいんだよ。」アドバイスを聞いて、振り切ることができた。自分の間合いでやろう。

 

ボールを持つと、ベンチからは「ともや!仕掛けろ!」の声が飛んだ。これを聞いた山村選手、一試合目とは別人のように果敢に攻め上がる。スライディングしながらパスしたボールは、何人か経由した後に赤12番・林選手の元に繋がりゴールポスト中央にトライ。この日初めて、自分のプレーからトライが生まれた。

これを機に、山村選手のプレーがガラッと変わる。

前半3分、左サイド敵陣22m付近でボールを受け取ると、そのまま駆け上がって記念すべき初トライを決めれば、自陣で3人に囲まれながらも逆に奪ったペナルティ。

トレーニングスコッドとして参加している唯一の選手は、この日大きな成長を遂げた。

2試合目ともなれば、どうしても体力的に厳しくなる。厳しくなると、なかなか自らで前を切り裂いていくチャレンジをしづらくなる。どうしても、パスする相手を右に左にと首を振って探しがちになる。

そんな中で、この試合で2トライ、2試合あわせて計5トライを奪ったのは、BLUESチームのキャプテン・本村直樹選手。2018年のラグビーワールドカップセブンズ大会に最終選考で漏れた悔しさが、本村選手を一層と強くした。

昨年怪我をし、この日が約1年ぶりの実戦復帰だった。トライもさることながら、独走状態の相手に果敢にタックルに行く献身的な姿も目立った本村選手は最近、インナーマッチでキャプテンを務めることが増えたという。「本村がいると安心する、って言ってもらえるようなプレーヤーになりたい。安定感を持ちつつ、周りに声を掛けながらチームを引っ張っていけるプレーヤーになりたいです。」

 

坂井選手や小澤選手などのベテラン選手から、加納選手や本村選手などの中堅、そして山村選手をはじめとする若手とがみごと融合すれば、東京オリンピックのメダルはきっと近づいてくるはずだ。

 

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