1st 40mins
最初の得点は、前半9分。敵陣22mゴールポスト中央付近で関東学院がペナルティを獲得すると、ペナルティゴールを選択。まずは3点を先制する。
中央の反撃は、わずかその2分後。
12番・青山真選手(4年生)が敵陣22m付近で強烈なフィジカルを見せ、真っすぐ中央突破。7点を決めれば、負けじと関東学院もトライを奪い返す。前半15分、スクラムからボールを持ちだした9番・大澤成貴選手(4年生)がそのままインゴールに持ち込み、トライ。
最終戦。「勝つ」という気持ちがぶつかり合ったシーソーゲームで、試合はスタートした。
流れが変わったのは、前半18分。
関東2番・岡輝剛選手が危険なタックルでシンビンを受ける。
前半から接点が激しかった。バチバチ当たって、意地と気持ちとが入り混じった試合展開。この試合は優勝決定戦なのか、と見間違うような選手・ベンチの気迫に、否が応でも気持ちは高ぶってしまう。
数的有利な時間帯を活かしたい中央は、前半20分にトライを奪うと更なる得点チャンスを伺う。
が、そうはさせないのが関東学院。前半24分、関東12番・芳崎風太選手が意表を突いたドロップゴールを決める。人数が1人少ない時間帯の戦い方に、やはり大学選手権優勝経験校ならではの血筋を感じる。
2番のシンビンが解け、さあこれから巻き返そうという前半33分。関東学院に、再びのカードが示された。
11番・福士萌起選手の危険なプレーに、今度はレッドカード。会場中が、少しの混乱と衝撃に、静まり返った。
4年生の福士選手。大学最後の試合は、残念ながら理想的ではない形で終わりを迎える。
少しばかりの動揺が残る中、前半を締め括ったのは中央。
スクラムから出てきたボールを中央12番が受け取ると、左隅を50m駆け上がりトライ。強いフィジカルを、気持ちを、見せつけてくれた。
前半、中央の10点リードで折り返す。
中央大学12番・青山真選手(4年生)の力強いボールキャリー