試合後記者会見
慶応義塾大 栗原徹監督
コロナ禍でラグビーの開催自体が難しい中、準々決勝を秩父宮で早稲田大学さんと戦えたことに感謝したい。今シーズンの慶應は、相部をはじめとする4年生が必死に頑張ってきた。ここで終わってしまうのは残念だが、早稲田には勝ち上がってもらいたい。
ゴール前でボールを動かしてトライを取り切りたかったが、今日はその場所(ゴール前)にもなかなか行けなかった。ブレイクダウン、タックル、ひとつひとつの局面の積み重ねで、エリアを獲得できなかった。
(何度か大外を突破された場面について)早稲田BKのスキルが強い。対抗できると思ったが、試合のプレッシャーからかDFの立ち位置がいつもより狭くなってしまった。
(学生スポーツで指揮を執って2年目)学生たちの成長幅が大きい。ここ1ヵ月でも更に成長したので、このタイミングでチームが終わってしまうことを残念に思う。だからこそ春から「予想よりも学生たちの成長幅は大きい」ということを念頭に取り組まなければならないと感じる。
慶応義塾大 相部開哉キャプテン
新型コロナの感染者が急増している中、大学選手権が行えることに感謝しています。チャレンジャーとしてどれだけひたむきに自分たちのプレースタイルが貫けるか、がポイントだった。所々早稲田ペースにしてしまい、こういった結果になってしまった。残念ではあるが、後輩たちが学んで来年以降に活かしてくれればと思う。
(ラインアウトについて)既存のサインワークで散らしていければ獲得できると想像していたが、下川選手のプレッシャー・精度が高かった。圧力に負けてサインワークが上手くいかなくなってしまった。
慶応義塾大 鎌形正汰選手(23番)バイスキャプテン
自分たちが1年間やってきたことを全てやろう、と臨んだ。負けて正直悔しい。僕たちは卒業するが、後輩たちには今回の試合から何か学んで、来年以降に活かして欲しい。
早稲田大 相良南海夫監督
コロナ禍にも関わらず、準々決勝を多くのお客さんの前で開催出来て嬉しい。勝利できたことを嬉しく思う一方、後半波に乗りたいところでペナルティしてしまったことは反省点。今日の収穫は、セットプレーでプレッシャーを掛けられたこと。何よりこの試合に臨む姿勢、相手を上回るぞ、という気持ちが見えたことが本当に良かった。
(早明戦での敗戦から修正したことは)セットプレーで流れが掴めなかったので、春先から積み上げてきたセットプレーにもう一度フォーカスして練習してきた。またボールの運びに修正が必要だったので、そこも修正した。
(伊藤選手の評価について)試合前に「緊張してます」と言っていたが、ボールキャリーで持ち味を出してくれた。トライを取り切るという非凡な、期待通りの活躍をしてくれた。初先発で良いプレーをしてくれたことは間違いない。
当初はスターティングメンバーのプランではなかったが、怪我や様々なことの巡りあわせで先発を務めた。大学選手権の準々決勝という舞台でゲーム経験ができたこと、仕事を果たしてくれたことはチームにとっても大きい。
早稲田大 丸尾崇真キャプテン
最初から仕掛け続けようとやってきたことが前半の内容に繋がった。後半は自分たちの規律の部分で相手に流れを渡してしまったので、次戦修正したい。
(上手く機能したラインアウトについて)4年生をはじめとしたBチームが研究してくれた。そのおかげでいいDFができた。下川もよく反応してくれた。
(先制トライの場面について)チームとしても個人としても仕掛ける、ということが自分らしくできた。試合中盤・後半はあまりボールがもらえなかったので、修正していきたい。
(後半、停滞した停滞した理由について)一発で取りに行こうとしてしまった部分がある。粘り強く、しつこくやることが必要だと思った。
早稲田大 槇瑛人選手(14番)
練習でやってきたことを強気でプレーできた。後半、慶應のブレイクダウン周りが強くなったが、外にスペースがあることは分かっていた。強みのBKを活かしていこうとプレーした。
(慶應の三木選手が負傷交代して)ハードタックラーな選手がいなくなった分、外にボールが回ってくる機会は増えた。相手の14番が上がってくることは分析にあったので、声を出して積極的にボールを呼んだ。
(準決勝・帝京戦に向けて)今日勝ったことは気にせず、早稲田の強みを活かしていきたい。
試合結果
慶応義塾大 14 – 29 早稲田大
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