WEEK2に向けて
ーーWEEK2で修正したい点を教えてください
松井:
ケニア戦は自分たちのミスが大きかったのですが、初日のアルゼンチン戦は前半勝っていた中で後半差が付けられたのはチームとしてのコミュニケーション不足が出てしました。そこを変えれば戦えるし、勝てる相手だと思っています。
ーーWEEK2での目標は
松井:
僕たちの中では手応えを感じたWEEK1になりました。ただ4位という結果には誰も満足していないので、しっかりとWEEK2で優勝したいと思います。
その他
ーー第3次オリンピックスコッドの内、小澤選手・藤田選手・津岡選手は沖縄に残りました
岩渕:
ドバイの大会でゲームに出るコンディションではない、ということで今回連れてきていません。実力云々ということではなく、単純に現在のコンディション上十分ではない、ということで日本に残ってトレーニングをしています。
また国内合宿時には第3次オリンピックスコッド以外のメンバーも呼んでいます。これは今後のアジアシリーズ・ワールドシリーズ、ワールドカップセブンズも踏まえた強化に向けても十分な準備をしていきたいと考えているためです。現在のオリンピックスコッド以外のメンバーにも、継続強化という観点で練習に入ってもらっています。
ーー競泳の池江選手が東京オリンピック出場権を手にされました
松井:
僕自身、同じアスリートとして励みになりました。嬉しいニュースです。
東京オリンピックが1年延びることに対してショックもありましたが、1年後に行われることを信じてやり続けてきました。この1年で個人の能力が上がったというよりも、チームとしての総合力が上がったのでは、と感じています。選手の中でコミュニケーションを取って、相手の分析を進んでやり続けている。チームのまとまりの部分が、1年間で伸びたと特に感じています。キャプテンをしていて、いろんな人が助けてくれていますね。
ーー東京オリンピックが1年延び、成長したことを教えてください
松井:
僕自身、所属チームも変わってプロラグビー選手にもなって、環境が変わった1年でした。プレー面ではフィジカルが成長したと思います。体重が増えましたが、スピードは落ちることなく海外の選手に当たり負けすることが少なくなりましたね。フィジカルは成長できた部分だと思います。
ーーオリンピックまで3ヵ月強です。選手選考の緊張感は出てきましたか
松井:
ポジションが被っている選手とのやりあいは出てきていますね。僕は2016年のリオオリンピックでバックアップメンバーだったので、シビアに考えています。でもそういう所を考えすぎると自分のプレーができないので、あまり考えないようにはしています。ですが選手の中では、同じポジションの選手に対してライバル心が出てきていると思います。
ーー岩渕HCは、メンバー選考についてどのように選手に伝えているのでしょうか
岩渕:
アピールできる局面がかなり少なくなってきている、と選手には直接言っています。今大会、時間的にもある程度公平に機会を与える、と話をしました。なのでWEEK1での6試合については、メンバー構成についていろんなポジション・コンビネーションを想定する、という意味で全員を試しました。WEEK2やその先については、オリンピックに向けたチーム作りのため、メンバーを固めていきます。日本に残っているメンバーもいるので、それぞれがアピールできる時間は限りなく少なくなっていきますね。
ーー選手選考で重要視する部分を教えてください
岩渕:
様々なポイントから見ていきたいと思います。WEEK1の中で「勝ちたいと思っている方が最後勝つんだ」という言葉が選手たちからありました。キャプテンの松井もそうですが、誰が一番オリンピックに出たいと思っているのか。誰が、ここで日本をリードするんだ、という強い気持ちを持っているのか。もちろんラグビーのスキルもありますが、最後その気持ちを出せるかどうかが12人揃ったときに一番力になると思っています。なのでその気持ちの部分を一番、選手たちにはこの短い期間で出して欲しいな、と思います。
ーー帰国後のスケジュールを教えてください
岩渕:
日本到着後の隔離については、チームで過ごすことを予定しています。ドバイでもホテルとグラウンドの往復のみでなかなかリラックスすることが出来ないのですが、唯一のリフレッシュはチーム側がオーダーするウーバーイーツで好きなものを食べることぐらいです(笑)そういう環境の中でも、選手たちは本当に前向きに取り組んでくれています。
一方日本に帰っても同じような環境になると思います。チームとして長い時間をともに過ごす、まとまる中で選手たちがなるべくメンタル面で前を向ける環境を整えたいと思います。
選手たちはいま、国際大会が出来ることを本当に前向きに捉えてくれています。チームスタッフにも感謝しています。帰国後も様々なことが起きると思いますが、こうやって活動出来ることを幸せに思い、日本に帰っても改めて前向きに取り組んでいきたいと思います。
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