キーワードは「2」パナソニック、涙と笑顔のラスト王者に。サントリーは後半執念の3トライ|TL2021決勝

タックルには上下に2人で入り、アタックの際にはボールキャリアーの側に必ずもう一人。

心強い仲間と一心同体、トライを目指した80分だった。

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試合に出場した23人には、勝たなければならない理由があった。

PGを外した時でも、力強く声を掛けてくれたノンメンバーのために。

練習でどこよりも強い仮想・対戦相手を務めてくれた、スタンドで見守る『ナイツ』メンバーのために。

ノーサイドの笛が鳴ると、方々で抱き合い、涙し、笑顔が溢れたパナソニック ワイルドナイツ。観客席からも、大きな雄叫びが聞こえた。

坂手キャプテンは、最初は笑顔だった。だが、スタンドで喜ぶ仲間を見つけると涙が溢れた。

コロナ禍においても、ロビー・ディーンズ監督をはじめ、日本代表資格の獲得を目指した外国人選手たちは日本を離れなかった。

「日本を離れるリスクの方が大きかった」

ワイルドナイツを愛するチームマンたちは、互いに肩を抱きあった。

一度も新型コロナ感染者を出さずに、シーズンを終えたパナソニック ワイルドナイツ。

それだけで評価に値するが、加えて無敗。

王者に相応しい、トップリーグ最後のシーズンをチーム全員で規律高く、創りあげた。

間違いなく、トップリーグ史上最高のゲームに名を連ねた一戦を戦った両チームに、心からの拍手を。

そして最後のトップリーグ王者を手にしたパナソニック ワイルドナイツ、優勝おめでとう。

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