東京2020オリンピック|7人制ラグビー|プールB|英国 対 日本|7月26日(月)16:30キックオフ
日本代表の悪い側面が全て出てしまったゲームだった。
6月21日の合宿風景より
英国ボールで試合が始まると、左・右にと自在に展開され、早々にディフェンスラインのギャップを突かれトライを許す。
初戦のフィジー戦に続き、開始1分に満たないノーホイッスルトライを献上する。
切り替えて2つ目のキックオフに挑むも、ノットロールアウェーの反則を取られ一気に自陣5mまで入られてしまう。1本目のトライと同じように繋がれると、英国のキャプテン、トム・ミッチェル選手がトライ。
0-10。どこかで流れを断ち切らないと、改善しないと。
英国キャプテン、トム・ミッチェル選手
日本代表が初めてボールを手にしたのは、なんと3回目のキックオフ後。前半3分15秒を過ぎた頃だった。
敵陣10mに初めて入るも、足が重くノックオン。スクラムでのペナルティも2つ程重ねてしまう。
その後自陣22mまで攻め込まれると、ボールを奪い返し反撃に出る。が、なかなか攻撃の糸口が掴めず。アイディアレスな時間が続くうちにペナルティをとられてしまった。
危険なエリアでボールを渡すことは、イコールトライの献上に繋がる。
3つ目のトライは、12番ハリー・グロバー選手。コンバージョンキックも決まって0-17、スコアを離されたままハーフタイムに突入した。
後半開始から、メンバーを入れ替えた日本。藤田慶和選手・本村直樹選手・羽野一志選手など一気に入れ替え、フレッシュレッグで後半の巻き返しに挑む。
しかし、不用意なハイタックルからボールを渡せば、この試合何度目かの華麗なパス回しを披露させてしまい、あっけなく4トライ目。
5トライ目も、松井千士選手が一人抜けようとしたところで囲まれてしまい、苦し紛れに後ろへ放ったパスを英国に取らせてしまう。そのまま危なげなく、トライを与えた。
後半3分を過ぎた辺りで、チーム最年少の11番・石田吉平選手が今大会初めて登場すると、ラインアウトスローをした後にボールを持ち逆サイドへ駆けあがった。
しかし、ここでもボールは繋がらない。
時計の針が進むと、スクラムで時間を使い出す英国陣営。前半苦戦したスクラムに対し、日本は本村・藤田・副島選手とメンバーを入れ替え応戦する。
しかし、あっという間に、そして華麗にギャップを突かれてしまえば、英国3番アレックス・デイビス選手がトライ。
0―34、英国にとって6つ目のトライである。
最後、意地をみせ1トライ取りたい日本。
英国ボールのキックオフがノット10mになると、タップキックで石田選手が持ち込みインゴールまであと2mまで迫る。が、最後はオフフィートの反則で試合終了。
0-34、苦しい2試合目となった。
与えたトライは計6つ。結局、相手陣22mには最後に一度入っただけ。ポゼッションはおそらく、20%程ではないか。
大会1日目を終えてみれば、得失点差でプールB最下位。
明日27日、9時から行われるプール最終戦では、2敗同士のカナダを相手に絶対に勝たなければならない日本。
鬼門の2日目最初のゲームで、ただ勝つだけでなく3位での通過枠を目指し、大差での勝利を期待したい。