ラグビー女子の試合が始まる。初戦は苦しい8トライ差|東京2020オリンピック<ラグビー女子>

東京2020オリンピック|7人制ラグビー|プールC|オーストラリア 対 日本|7月29日(木)10:30キックオフ

 

空の青さが眩しい、7月の終わり。

ラグビー女子日本代表による、東京オリンピックの戦いが幕を開けた。

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初戦の相手は、リオデジャネイロオリンピック金メダリストのオーストラリア。

キックオフボールを一度足に当ててからキャッチした日本は、まず自陣深くから攻撃を組み立てた。

 

しかし3つ目に形成したラックでプレッシャーを受けると、ノットリリースザボールの反則から相手にボールを渡してしまい7-0。開始40秒でトライを与えてしまう。

 

日本は、ボールを確保し攻撃の体制を作ることは出来る。

だが、堅い守りを前にラインブレイク出来ず、自陣でボールを回す時間が続く。

すると再び、ブレイクダウンで3人目のプレーヤーが遅れた所を突かれ一気にターンオーバーされれば、オーストラリアの2トライ目。


3本のコンバージョンキックを成功させたシャーニ・ウィリアムズキャプテン

苦しい中でも、戦術を感じたプレーもある。

3本目のキックオフから組み立てたアタックは、ハレ・マキリHC体制になってからより見かけるようになったキックを使ったもの。

自陣中央10m付近から左サイドへキックを蹴ると、快速トライゲッターの7番・原わか花選手が追いかける。

少しばかりタイミングが合わずノックオンになってしまうが、用意していたプレーが垣間見えた。

 

しかし、ボールを持てば僅か数十秒でトライを取り切ってしまうオーストラリア。

パススピードや距離の長さ、寄るべきラックへの判断力が上回る。

サクラセブンズはボールの確保は出来るものの、強いディフェンスの圧力でプレイエリアを敵陣に移せない。そしてブレイクダウンでプレッシャーを受ければ、ボールの所持者が変わりトライを奪われる。

 

24-0、4トライ差で前半を折り返した。

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日本のキックオフで始まった後半。

深くに蹴り込み敵陣でのプレーを狙ったが、そのままボールを繋がれ左サイドで11番デミ・ヘイズ選手が約50mのビックランを見せた。中央にトライし、後半開始僅か30秒で7点を追加する。

 

後半戦も前半同様、ブレイクダウンでペナルティやターンオーバーが重なり、オーストラリアのトライが増えていく。

この試合、日本のペナルティは全部で5つ。全てブレイクダウンでボールを離すことが出来なかったことに起因するものだった。

 

キックオフボールを確保は出来るものの、自陣10mから22mの間で繋ぐ時間帯が続き、なかなか敵陣に入り込めない。

14分間通して敵陣で攻撃を仕掛けたのは2度。22m内には、入れなかった。


堤ほの花選手

試合終わってみれば、48-0。8トライを奪われる、苦しい初戦となった。

それでも、相手のキックオフボールは全て確保した日本。

残る試合では、いかにラックでプレッシャーを掛けられる前にボールを出すことが出来るか。ついてはボールをラックから出す3人目の寄りをいかに速く出来るか、が重要になる。

若いサクラセブンズが伸び伸びとプレーする姿を、楽しみにしたい。

 

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