後半
報徳は前半とはメンバーを一新し、ほぼすべての選手を入れ替えて挑んだ後半。
「報徳、FWから!」出足の早い接点へのプレッシャーで、メンバーが代わろうとも後半も同じラグビーを展開していきたい報徳フィフティーン。
一方の東福岡は「ディフェンスから、ヒガシ!」
今年のテーマであるディフェンスで、リズムを作りたい。
例え練習試合であっても、東福岡の選手たちがやることはいつもと変わらない。
相手スクラムの時には、15番・石原選手から6番・大川選手に「こた、左ね左!」と普段通りの声が掛かる。
そして敵陣でペナルティを得れば、迷わず狙うはペナルティゴールの3点。
2本目の50:22から東福岡が陣地を進めると、ショットを選択。10番・高本選手が落ち着いて沈め、20-5、リードを広げた。
報徳も敵陣でチャンスを得る。
ラインアウトから23番が縦に当たった後展開するも、ボールがこぼれた所東福岡15番・石原選手がルーズボール獲得からのトライ。この試合ハットトリックとなる70mの独走トライを決めた。
ゴールも成功し27‐5。
続くキックオフボールもキャッチすれば、そのまま8番・藤井達哉選手から6番・大川キャプテンと繋がってノーホイッスルトライ。ゴールも成功し、34-5と更なるリードを広げた。
報徳もディフェンスで粘る。
相手ボールスクラム押し、出てきた所をタックルで止める。
報徳の自陣深い位置で繋いだボールに、思わず手がでてしまったのは東福岡・大川キャプテン。東福岡のベンチ前で出されたイエローカードに「すいません」と俯くと、藤田監督も「そこに座って下向いて反省しとけ」と笑う。
あーシクった、と思わず漏らした
直後、この日YouTubeでの配信解説を担った埼玉ワイルドナイツの選手たちが「ベストトライ集に載るほどのきれいさ(堀江翔太選手)」「全員がリンクした(松田力也選手)」と思わずうなったトライを見せたのは、報徳学園。
後半に11番の背番号を担った選手が、この日報徳学園が目指した形でトライを取り切った。
最後は、22mライン中央でペナルティを得た東福岡が、ここでも3点を狙い試合終了。
37-10で、東福岡が試合を制した。