國學院栃木
先制トライを奪ったのは國學院栃木。
ラインアウトから10番・伊藤龍之介キャプテンが抜け、No.8北村優選手がトライ。
仲間も駆け付け、みなでファーストトライを喜んだ。
「楽しまないと!」
自陣に戻る選手たちから聞こえる、「楽しむ」の気持ち。
一つ一つのプレーにも「ナイス!」「サンキュー!」の声が響けば、2つ目のトライはキックパスから。
花園ファイナリストとしての自信からか。チームとして、良い歯車が回っていることを実感する。
「自分たちで自分たちを盛り上げることが出来る。今年のチームは、みんな仲が良いです。(6番・櫻井瑛太バイスキャプテン)」
伊藤キャプテンは「助かってる、サンキューFW!」と体を張るフォワード陣に声を掛けた
後半25分までは、ほぼ勝ち筋が見えたゲームだった。
しかし、これがラグビー。
これが高校ラグビー。
「國栃の試合を見に行きたい、と思ってもらえるようなチームになりたいと思います。(吉岡肇監督)」
今年のスローガンは「コクトチプライド」
昨年度初めて花園でシルバーメダリストとなった。だからこそ「常にそこを捉えて、そこから下がるんじゃなくて今年もさらに上を目指そう、プライドを持ってやっていこう」と、自分たちで決めた。
この日もその「コクトチプライド」は見せられたが、相手に1本取られた辺りから歯車が狂い出してしまった、とバイスキャプテンの櫻井選手は振り返る。
「主将はプレーで引っ張っていける人。だから自分は副主将として、声でも仲間を引っ張っていけるように頑張りたい。」
インタビューエリアに入ると、涙笑いの表情を浮かべながら「勝ちたかった」と声をあげた櫻井バイスキャプテン。
國栃新章の幕開けに相応しい主将と副主将とで、今年こそはと頂を目指す。
フォトギャラリーはこちら