「おりこうさん!」とともに漏れた佐賀工業喜びの涙。國栃は「コクトチの試合を見に行きたい、と思ってもらえるようなチームに」|第23回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 準々決勝 國學院栃木×佐賀工業

國學院栃木

先制トライを奪ったのは國學院栃木。

ラインアウトから10番・伊藤龍之介キャプテンが抜け、No.8北村優選手がトライ。

仲間も駆け付け、みなでファーストトライを喜んだ。

「楽しまないと!」

自陣に戻る選手たちから聞こえる、「楽しむ」の気持ち。

一つ一つのプレーにも「ナイス!」「サンキュー!」の声が響けば、2つ目のトライはキックパスから。

花園ファイナリストとしての自信からか。チームとして、良い歯車が回っていることを実感する。

「自分たちで自分たちを盛り上げることが出来る。今年のチームは、みんな仲が良いです。(6番・櫻井瑛太バイスキャプテン)」


伊藤キャプテンは「助かってる、サンキューFW!」と体を張るフォワード陣に声を掛けた

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後半25分までは、ほぼ勝ち筋が見えたゲームだった。

しかし、これがラグビー。

これが高校ラグビー。

「國栃の試合を見に行きたい、と思ってもらえるようなチームになりたいと思います。(吉岡肇監督)」

今年のスローガンは「コクトチプライド」

昨年度初めて花園でシルバーメダリストとなった。だからこそ「常にそこを捉えそこから下がるじゃなく今年もさらにを目指そう、プライド持っやっいこう」と、自分たちで決めた。

この日もその「コクトチプライド」は見せられたが、相手に1本取られた辺りから歯車が狂い出してしまった、とバイスキャプテンの櫻井選手は振り返る。

「主将はプレーで引っ張っいける人。だから自分は副主将として、声でも仲間を引っ張っていけるように頑張りたい。

インタビューエリアに入ると、涙笑いの表情を浮かべながら「勝ちたかった」と声をあげた櫻井バイスキャプテン。

國栃新章の幕開けに相応しい主将と副主将とで、今年こそはと頂を目指す。

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