縦に強い、大分東明。
12番・ナブラギ エロニ選手の縦に、13番・浦山丈キャプテンの縦。
そして仲間がエースと声を揃える、8番・ダウナカマカマ カイサ選手の縦。
後半14分、チームに33点目をもたらしたトライも、2つの縦へのアプローチからだった。
相手スクラムからボールが出てきた所にプレッシャーを掛け、一瞬のうちにターンオーバーすると、右の大外で一人抜けたのは14番・浦川直輝選手。タックルを受け、膝をつきながら一回転してしまうが、その最中にボールを素早く放し再び拾い上げるという高テクニックを見せる。
体を起こし数メートル進んだ先でラックを作れば、ピックしたのは8番・ダウナカマカマ カイサ選手。そのままラックサイドを縦に力強く突進し、放り先を探しながらインゴールに迫ったが、最後はパスする選択肢を諦め一直線にグラウンディング。仰向け大の字に寝転がり、一息ついた。
九州大会が終了してから初めての試合。
最初はどうしても慣れないバタバタ感、慌てるような状況も見受けられた。
ハーフタイムにベンチへ戻った浦山キャプテンは「すいません、やらかしました」と話したという。
それでも白田誠明監督は「自分たちで気付いて、後半修正してくれた。この試合で体を当てられたことは良かったと思います」とポジティブに捉える。
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昨シーズンの大分県大会決勝。大分舞鶴と60分戦った大分東明は、14-14で引き分け。抽選の結果、花園出場を逃した。
「去年負けずに3年生が引退したのは、うちと仰星さんだけ(白田監督)」
今年も負けずに、だけど1月に引退するために。
チーム一丸、元気に楽しいラグビーを目指す。
「今日は暑い、フィジー日和よ!」
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