ジャージを着て、出て、体感した東海大大阪仰星の全国初戦。2トライの黒沢尻北は「FWで対抗出来た」|第23回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 1回戦 東海大大阪仰星×黒沢尻北

黒沢尻北

桜が咲ききらない熊谷ラグビー場Cグラウンド。

今年の選抜開幕を告げる朝一番の試合で、誰よりも声を張り上げた主は、黒沢尻北の3番・谷地太陽選手だった。

「オッケー、上がってきた!」

「敵陣だよ敵陣!まだ、ラグビーするんだよ!」

何を仲間に伝えたかったのだろうか。

そう不思議に思い、問うと返ってきた答えは単純明瞭。

「全国強豪校と戦える良い機会。自分たちが今まで練習してきたもの全て出し切ろう掛けをずっとしていました。

 

僅か3ヵ月程前にチャンピオンシップを勝ち抜いたばかりのチームを相手に、圧倒された前半。

練習してきたことを出し切ったからこそ、後半はフォワード戦で見どころを作った。

ペナルティーを得てもラインアウトやスクラムではなく、選択したのはクイックスタート。

「セットプレーからバックス勝負させるよりも、自分たちFWで勝負した方がトライの確立が高くなるのかな、と思って。」

後半10分にはNo.8伊藤和希選手が、そして試合終了間際には谷地選手が、タップキックからトライを取り切った。

「FWで対抗出来たことは良いことだと考えています。」

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冷静な頭脳の持ち主は、熱いハートでチームを盛り上げる。

「今年のチーム目標は花園ベスト16。しっかりと鍛錬していきたいです。」

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