5月19日(木)から実施している、女子セブンズ・デベロップメント・スコッド(SDS)熊谷合宿。
24日(火)には練習が一般に公開され、照り付ける日差しの下、選手たちはおよそ2時間に渡ってトレーニングに励んだ。
ジャッカルなど細かなスキル練習の後は、シチュエーションを想定した実戦形式の練習に汗を流す。
グラウンドから響く「残り1分、14-14!」の声。
南アフリカのケープタウンで9月9日から11日まで開催されるラグビーワールドカップセブンズ2022(RWC7s)に向け、より具体的な場面をイメージしながらの練習が続く。
練習の後には、代表して5名の選手が意気込みを語った。
大黒田裕芽選手
Yume OHKURODA
東京山九フェニックス(Japan Restaurants Development㈱)
昨年の8月以来、約1年ぶりの代表候補合宿です。最近はクラブチームのメンバーとラグビーをしていたので、世界を目指すメンバーと出来ることは楽しいです。
一度日本代表チームから離れましたが、それでも「またやりたい」という気持ちで入ってきました。参加出来ることは有難いことなので、楽しみながら思いっきりチャレンジしたいと思います。
以前に比べると、気持ち的に少し余裕を持って「大好きなラグビーを楽しんでプレーしたい」という気持ちでラグビーに向き合っています。
大谷芽生選手
Mei OHTANI
立正大学ラグビー部(立正大学4年)
個人的に好きなラグビー選手が大黒田裕芽さん。キックにラン、ステップとオールラウンダーな選手がチームにいることは心強いです。
自身の強みは、縦へのアプローチにタックル。チームを勢いづけられるプレーをしたいと思います。
年下の選手たちも増えましたが、負けたくないので引っ張っていけるよう頑張ります。
小出深冬選手
Mifuyu KOIDE
ARUKAS QUEEN KUMAGAYA WOMEN’S SEVENS RUGBY FOOTBALL CLUB(三井住友海上火災保険㈱)
気付いたらこんな立場(中堅~ベテラン)になっていました。先月末にはHSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2022 ラングフォード大会にも参加しましたが、初めてワールドシリーズに出場する選手もいたので、練習外でもコミュニケーションを取って、それぞれがやりたいプレーを聞きながら意思統一するようにしていました。
世界との差は、東京オリンピック以降も離れたまま。ワールドカップでは勝つことを意識していきたいと思います。
辻崎由希乃選手
Yukino TSUJISAKI
ながとブルーエンジェルス(ヤマネ鉄工建設㈱)
福井国体をきっかけに、社会人2年目の時にバスケットボールから転向しました。現在、ながとブルーエンジェルス4年目です。福井ではアパレルメーカーでデザインなどをしていました。
最初はレベルの高い人たちと、いつもと違う環境でラグビー出来ることに緊張していましたが、(大黒田)裕芽が「みんな優しいから大丈夫だよ」と声を掛けてくれました。同じくバスケットボールから転向した中村知春さんからも「ステップに自信を持って」とアドバイス頂いてます。
チームのためにハードワーク出来るような選手になりたいと思います。
弘津悠選手
Haruka HIROTSU
ナナイロ プリズム福岡(早稲田大学3年)
悔しい東京オリンピックでした。学んだのは、「偶然はない」ということ。勝てるという自信をそれまでに持っていないと、勝利を掴むことは出来ません。東京オリンピックでの結果を無駄にしないよう、日々出来ることをやっていきたいと思います。
東京オリンピックに向け大学を休学していたので、春休みまでは授業に専念しました。それでも個人練習をしたり、早稲田大学のラグビーサークルなどにも参加させて頂いたりして体を動かしてはいました。今は大学とナナイロとで、東京と福岡を行ったり来たりしています。
個人的には1対1の勝負で少しでもゲイン出来るよう、気持ちを強く持ち、ワールドカップではベスト8達成に挑んでいきたいです。