第98回早明戦は明治が『コネクト』で勝利。敗れた早稲田は「すごく悔しい」対抗戦3位|関東大学ラグビー対抗戦Aグループ 第9週 早稲田×明治

早稲田大学

「すごく悔しいです。最初の10分で圧力を受け、スコアを重ねられてしまった。巻き返せるところまで持ち直しましたが、結果的にはこういう形。すごく悔しいです。」

ゲームキャプテンを担った12番・吉村紘バイスキャプテンは、試合後、悔しさを隠さなかった。


吉村紘ゲームキャプテン(写真左)

キックオフからプレッシャーを受けた。

前半25分までに被3トライと、21点のリードを許す。

攻めてもなかなか最後まで繋がりきらない。

早稲田らしくグラウンドを広く使った攻撃を展開するが、敵陣深くでタッチに出されてしまう。

そんな時、「ワセダ落ちるな!」と声を発したのは、13番・岡﨑颯馬選手3年生。

自身2度目の早明戦。攻守に渡ってキーマンとなり、チームの雰囲気作りに貢献した。

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念願のファーストトライは、前半28分。

ラインアウトから逆サイドまで回し切った所で、11番・松下怜央選手が真っすぐに飛び込んでスコアを動かす。

前半ロスタイムには、SO野中健吾選手が蹴り上げた絶妙なキックパスから、15番の4年生・小泉怜史選手がインゴールで追いつき2トライ目を決めた。

1年生ながら対抗戦全試合フル出場。帝京大学戦からはアカクロの10番を背負っている野中健吾選手は、より周りを見る力が増したと自身の成長を見つめる。

2トライ目のアシストとなったキックパスも、周りの状況を見て「僕の判断で蹴った」という。

「練習から何度か同じシチュエーションがあったので、(誰か)行ってくれ、という気持ちでした。」

常に意識するは、周りの状況を見て判断すること。それが出せたのではないか、と振り返った。


初めての国立競技場は少し緊張した。だがグラウンドに立っている以上は思いっきりプレー出来たと思う。大学選手権は1年生らしく、思いっきりチャレンジしていきたい。

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後半33分まで7点差と粘った。

しかし、最後は引き離されノーサイド。98回目の早明戦は黒星で終えた。

その結果、対抗戦3位として第59回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は3回戦から登場することに。

大学選手権が現行のフォーマットとなった2016年以降、初めて早明戦の翌週に試合を行うこととなる。

7日後に控えし東洋大学戦に向け、大田尾竜彦監督は「どれだけコンディションを整えられるかが大事」と話した。

「東洋さんは規律が高いイメージ。外国人留学生の強いボールキャリアもいて、やるべきことをしっかりと行うFWのチームという印象。強敵だし、手ごわい相手ではないかと思います。」

それでも目標はただ一つ。

『荒ぶる』だけだ。

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