明治大学
昨年、決勝戦で激闘を演じた相手に敗れた。
「(準決勝・筑波大学戦が)一番ターゲットにしていた試合でした。でも自分たちにミスが多く、実力を充分に発揮できなかった。悔しいです」と、伊藤耕太郎選手(4年生)は素直な気持ちを話した。
後半、筑波が裏のスペースにボールを蹴り込んできたことに対応しきれなかったことが敗因だという。
「1年生にはセブンズユースも多かったのですが、上級生にセブンズを経験している人が少なかった。対応力や発言ができなかったように思います。」
5連覇のプレッシャーは大きかった。
「チャンピオンチーム。勝つのが当たり前で、負けられない。だからこそ受けに回ってしまった気がしています。」
今年は創部100周年のミレニアムイヤーでもある。
「良い雰囲気をチームに持って帰れたら、と思っていたのですが、この悔しさを春の大会に繋げていければなと思います。」
この日は初めて兄弟で同じジャージを着てプレーしたが、主戦場が同じポジションゆえいつまでも喜んでいられない。
「これからはライバルですね」と笑った。
伊藤龍之介(1年生)
初戦・東洋大学戦の2トライ目は、弟・伊藤龍之介選手(國學院栃木高校出身)が繋いだラストパスを、兄・伊藤耕太郎選手が仕留めた。
「誰にパスをする、ということを意識していたわけではないですが、兄がグラウンドにいる安心感は感じていました。」
一緒にプレーしたいと望んで入学した明治大学。
僅か1週間で紫紺を着て、同じ時間にピッチに立った。
「早く叶って嬉しいです。」
次は、ライバル多き紫紺の10番を目指す。
この日出場した1年生4人。左から海老澤琥珀選手、伊藤龍之介選手、竹之下仁吾選手、伊藤利江人選手
東海大学
テーマは「一人ひとりがボールを持ってガンガン攻めよう」。
だが「一人ひとりの覚悟が流経さんの方が上だったかな、と。その差が点数に現れたと思います」と話したのは、谷口宜顕キャプテンだった。
この悔しさは、春季大会へ。初戦の相手が、流通経済大学なのである。
「やり返すチャンスはまだあります。」
次なるチャレンジへと目を向けた。