U20日本代表、一時9点のリードもラスト5分で崩れ2敗目|ワールドラグビーU20 チャンピオンシップ2023

6月24日から南アフリカで行われている、ワールドラグビーU20 チャンピオンシップ2023。

U20日本代表は6月29日(木)、U20ウェールズ代表と対戦し、41-19で敗れた。

ウェールズボールでキックオフを迎えると、スコアが動いたのは前半4分。

ゴール前でのペナルティから、ウェールズがペナルティゴールを沈め3点を先制した。

前半17分にはウェールズがラインアウトからボールを繋ぎ、ファーストトライを奪う。

10-0、リードを広げた。

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先行を許した日本だったが、拠り所となったのがFW戦だった。

スクラムで何度もペナルティを奪うと、陣地を広げる。

敵陣5mからのラインアウトでモールを組めば、一発で押し切った。

前半22分、2番・長島幸汰選手がグラウンディング。10番・楢本幹志朗選手がコンバージョンゴールを成功させ、7点を返した。

続くチャンスも日本。

スクラムでのペナルティに相手のオフサイド、ラインアウトでのペナルティと3連続で得たペナルティから、またしても敵陣5mでのマイボールラインアウトの機会を獲得。

すると、再びのモール。

ここも2番・長島選手が押し込み、2トライ目を挙げた。

10-14、日本が初めてリードを手にする。

勢いに乗った日本は、ようやく攻撃が繋がり出す。

中央で5番ハリー・ウィラード選手が抜け陣地を戻すと、ハーフウェイ付近でのマイボールラインアウトから左に展開。11番・矢崎由高選手は少し内に入った所でスピードを落とし、ラックを形成した。

そこからの球出しを受けた10番・楢本選手が大きく右端にキックパスを蹴り上げれば、ワンバウンドの後に14番・御池蓮二選手がキャッチ。そのまま真っすぐ走り込み、トライを決める。

待望の、崩し切ったトライが生まれた。

前半37分、10-19。

日本がリードを9点に広げる。

しかし前半終了間際にペナルティからウェールズボールのラインアウトを与えると、モールサイドを走った相手フッカーがトライ。

15-19、日本の4点リードで前半を折り返した。

後半も日本は、強みのスクラムでペナルティを取り、敵陣でプレーする時間が続く。

しかし後半9分、キャプテン・大町佳生選手がラックでのプレーでレッドカードを受けると、残り30分超を数的不利な状況で戦わなければならなくなる。

「人数が少なくなっても、プランは変えずにキックでエリアを取っていこう、自信を持っているディフェンスで戦おう、と話をした」とSO楢本選手は振り返る。

しかし徐々にフィジカルの強さを出してきたウェールズは、後半25分にスクラムからトライを決める。

20-19、ついにウェールズに逆転を許した。

後半35分、試合時間残り5分。

1点を追いかける日本は、自陣深くでの相手ボールスクラムでペナルティを奪うと、FWは体全体で喜びを表した。

このまま一気に反撃に出たい日本だったが、しかしミスやペナルティを避けたい時間帯に、避けなければならないエリアでの一つひとつ判断が亀裂をもたらす。

最後の5分間でなんと被3トライ。

最後の最後に大きく崩れてしまったU20日本代表は、最終スコア41-19で予選プール2敗目を喫した。

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試合後、大町佳生キャプテンに代わりゲームキャプテンを務めた楢本幹志朗選手は言った。

「初戦・フランス戦の敗戦を受け、準備の段階から『桜のマークのプライドを持とう』と話をしてきた。それが存分に出た前半だったのではないかと、すごく誇りに思います。」

残るは、予選プール最終戦と、順位決定トーナメントの2戦。

「残り3戦、ジャパンのプライドを出していきたいと思います。(楢本選手)」

U20日本代表は次回、7月4日(火)にU20ニュージーランド代表と対戦する。

なお、今後のプール戦・試合予定は以下の通り。

6月29日 vs. U20ウェールズ代表(現地時間 14:00、日本時間 21:00)

7月 4日 vs. U20ニュージーランド代表(現地時間 16:00、日本時間 23:00)

他、順位決定戦2戦

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