6月24日から南アフリカで行われている、ワールドラグビーU20 チャンピオンシップ2023。
U20日本代表は7月9日(日)、U20アルゼンチン代表と対戦し、45-20で敗れた。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
日本ボールでキックオフを迎えると、最初にチャンスを掴んだのは日本。
9番・土永旭選手、10番・楢本幹志朗選手からフラットに受けた3番・ 富田陸選手が縦に抜ける。
ゴール正面でマイボールスクラムを組むと、スクラムサイドで攻撃を仕掛け最後は13番・ 大町佳生選手がトライ。
SO楢本選手のコンバージョンゴールも成功すれば、前半5分、日本が7点を先制した。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
しかし続くキックオフからマイボールラインアウトをスティールされると、そのまま走り抜かれトライを許す。
立て続けに2つ目のトライも許せば、前半15分、12-7と逆転を許した。
その後日本は敵陣深くで3度のマイボールラインアウトチャンスを得たが、いずれも決めきれない。
逆にアルゼンチンは決定機を確実にものにする。
ラインアウトモールから相手スクラムハーフにサイドアタックを許せば、前半32分、点差は19-7に開いた。
前半最後にもバックドアからの素晴らしいアタックを決められ、24-7。
日本は17点のビハインドで前半を折り返した。
待ちに待った日本の反撃は、後半キックオフから。
マイボールスクラムから順目にボールを繋ぐと、右エッジで14番・御池蓮二選手、15番・矢崎由高選手が粘り、逆サイドに振り返せば13番・大町キャプテンがトライ。
しかしコンバージョンゴールを蹴る直前に笛が鳴り、一連のパスの中でスローフォワードが認められトライが取り消されてしまう。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
落ち込む間もなく相手ボールスクラムが組まれると、一気に自陣へ入り込まれる。
ここで点差を広げられたくない日本は、素早い戻りからブレイクダウンで粘り、ターンオーバー。
No.8小林典大選手が球を出すと、11番・武藤航生選手が敵陣へと走り込み、8番・小林選手、7番・楠田知己選手とボールを繋ぎ、最後は14番・御池選手へ。
およそ80mのカウンターラックを決めた。
24-14、まずは10点差に詰め寄る。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
日本の時間帯は続く。
この日何度もドミネートタックルを決めていた大町キャプテン。後半11分にも敵陣10m付近で刺されば、笛は吹かれる。
ペナルティゴールを選択した日本。
SO楢本選手が確実に沈め、24-17。7点差に迫った。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
畳みかけたい日本は、続くキックオフからFB矢崎選手がビッグゲインを見せる。
12番・野中 健吾選手に託した後、11番・武藤選手がゴール前に迫ると笛が吹かれた。
ラインブレイクの阻止との判定により、アルゼンチン10番にイエローカードが提示される。
ここでも10番・楢本選手がペナルティゴールを成功させ、24-20。
後半14分、ついに1トライで逆転するところまで追いついた。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
しかし、1人少ないアルゼンチンに、立て続けに2トライを許す。
38-20。瞬く間に18点差をつけられてしまった。
日本は後半27分、敵陣7m付近でのスクラムでコラプシングを誘い、再び選択したスクラムからサインプレーを見せたが、どうしても決めきれない。
ゴール前のブレイクダウンで、ボールを離すことができなかった。
最後は、アルゼンチンにまたしても強いフィジカルと巧みなボディワークを活かした攻撃を仕掛けられ、ラストトライを許す。
45-20。
日本初勝利とはならなかった。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会
試合後のインタビュー。
大町佳生キャプテンは「僕自身、大切な試合と捉えていたが負けたことが悔しい」と切り出した。
「ですが、自分たちがやってきていることは間違っていないと思っています。精度を高めて、次のイタリア戦に挑んでいきたい。」
泣いても笑っても、次が最終戦。
勝利すればU20チャンピオンシップの残留が決まり、敗れるとU20トロフィへの降格が確定する。
絶対に負けられない最後の80分間の相手は、予選プールで南アフリカを下したU20イタリア代表。
7月14日(金)日本時間19:00に、運命のキックオフを迎える。
写真提供:日本ラグビーフットボール協会