11月11日(土)、埼玉県・熊谷ラグビー場Aグラウンドで第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選 準決勝が行われた。
多くの家族や友人、ラグビーファンらが見守る中、ファイナリストが決定した。
決勝戦は11月18日(土)12時35分に熊谷ラグビー場でキックオフを迎える。
慶應志木 14-24 昌平
慶應志木は59年ぶりの決勝進出を懸けた戦いに、そして昌平は4年連続花園出場のためには負けられない一戦に挑んだ。
最初のスコアは慶應志木。
8番・佐藤龍吾キャプテンが押し込みトライを奪えば、15番・加藤旭陽選手が落ち着いてコンバージョンゴールを蹴り込む。
前半7分、慶應志木が7点を先制した。
対する昌平は、間髪入れずに2連続トライを取り切る。7-10、すぐさま逆転した。
しかし前半終了間際に慶應志木がモールから展開すれば、12番・清水耀介選手が真っ直ぐ走り切る。
14-10、慶應志木の4点リードで前半を折り返した。
後半風上に立ったのは昌平。
ファーストアタックから、一気に陣地を進める。
最後にボールを持ったのは、昨年花園の芝を踏んだ2年生ウイングの11番・山口廉太選手。
後半開始早々、まずは14-17と試合をひっくり返した。
その後慶應志木は何度も敵陣深くまで入り込んだが、あと一歩が届かず取り切れない。
後半19分、追加点を奪ったのは昌平。
ラインアウトから今年磨いてきたモールへ。
敵陣に入れば次々とバックスが入り、勢い衰えることなく一気にモールを押し込み、最後は13番・横山健人キャプテンが走り切ってダメ押しのトライを決めた。
14-24、昌平が決勝進出を果たした。
川越東 51-0 深谷
今季3冠中の川越東と、準々決勝での激闘を勝ち抜いた深谷の一戦。
深谷ボールで試合が始まると、先制は川越東。
積極的にボールを動かし、最後は15番・南雲優佑選手がトライを奪った。
その後両チーム互いに1本ずつPGを狙ったが、スコアできたのは川越東のみ。
8-0で迎えた前半ロスタイム、川越東はラインアウトから2番・鈴木一ノ心選手が押し込み追加点を決めた。
13-0と川越東のリードで前半を折り返す。
実はこの日、深谷はリスクを承知の上で戦い方を変えた。
川越東に勝つためには、相手FWの体力を奪う必要がある。スペースにボールを運ぶよりも、まずはFW勝負に挑もう。
プランを遂行しきった結果、2トライ2ゴール差と逆転圏内で後半を迎えることに成功した。
だがその代償は大きかった。
後半1分、川越東4番・小泉諒人選手が鮮やかなトライを決めると、徐々にグラウンドを支配し出すは川越東。
1番・寺山公太キャプテンの公式戦初トライを含む計5トライと、12番・五十嵐舜悟バイスキャプテンのドロップゴールなどで次々に得点を決めた川越東が、さらに引き離した。
51-0。
川越東が、2年連続の決勝進出を果たした。