決勝直前の”坊主”で「後戻りができない覚悟」が決まった早稲田実業、3大会ぶり8度目の花園出場を決める|早稲田実業×成城学園|第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会東京都予選 第一地区

試合概要

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会東京都予選 第一地区決勝

【対戦カード】
早稲田大学系属早稲田実業学校高等部×成城学園高等学校

【日時】
2023年11月12日(日)11:30キックオフ

【場所】
秩父宮ラグビー場

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試合内容

早稲田実業:アカクロジャージー、成城学園:緑ジャージー

早稲田実業 31 – 7 成城学園

ファーストスコアは前半7分。
敵陣でのラインアウトからNo.8福島颯太選手が抜けると、左のオープンサイドへボールを運ぶ。それぞれのボールキャリアーが力強く前に出続れば、最後は再び8番・福島選手がボールをもらいポール真下に右手を伸ばした。
10番・田中大斗選手のコンバージョンゴールも成功し、7点を先制する。
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この日、早稲田実業が設定した試合のテーマは『圧力』。
言葉通り、タックルにブレイクダウンと負けることはなかった。
だが後半はペナルティ数が7と笛を吹かれる回数が多くなり「突き放すべき所で突き放せなかった、勇気を持って攻められなかった。反省の方が多い試合」と大谷寛監督は振り返る。
一方の成城学園は、後半11分に6番・棚瀬燦太選手のトライで7点を返したが、及ばず。
終始試合をリードした早稲田実業が、31-7で花園出場を決めた。
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試合後コメント 早稲田実業・多田陽道キャプテン

花園は目標としていた舞台。試合結果がどうであれ、花園に出られることが嬉しいです。

新人戦は目黒学院に準々決勝で敗れました。あの頃は本当にフォワードだけのチームで。冬から春にかけバックスが成長して、春はキックも使い、得意のディフェンスで戦うことができるようになりました。

(チームに坊主が多いのは)覚悟を決めるため、準決勝が終わってからみんな髪の毛を刈り上げはじめました。最初に床屋に行ったのは、No.8の福島颯太。僕は中学生の頃からずっと坊主です。

髪の毛まで捨てたんだから、もうあとはやるしかない。これで負けたら恥ずかしいので、後戻りができない覚悟が決まったな、と思います。

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最後のノーサイド ~成城学園

キャプテンを務めるは、スタンドオフの村井健人選手。世田谷ラグビースクール出身で、卒業後には対抗戦1部の大学へ進学を予定している。
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春の関東大会予選では東京都5位。
この花園予選では準決勝で東京高校と同点にもつれこみ、抽選の結果手にした秩父宮の舞台だった。
試合前には、感極まって涙する選手の姿も。
「僕たちは早実に負けたので、早実さんを本当に応援しています。花園で堂々とプレーしてきてほしいです。」
全てを出し切った涙だった。
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