早稲田大学と明治大学の1年生たちによる、通称『新人早明戦』が6月28日(土)明治大学・八幡山グラウンドで行われ、明治大学が85-19で勝利を収めた。
試合概要
【対戦カード】
新人明治 85-19 新人早稲田
【日時】
2025年6月28日(土)14:00キックオフ
【場所】
明治大学八幡山グラウンド
試合結果
新人明治 85-19 新人早稲田
毎春恒例の『新人早明』は、入学したばかりのフレッシュマンたちが迎える最初の早明戦だ。
出場するのは、主に大学1年生。
この日のスターティングメンバーには、早稲田大学に15人、明治大学に14人の1年生が並んだ。
試合は明治のキックオフで幕を開けるも、先に試合を動かしたのは早稲田だった。
早稲田15番・小野晏瑚選手が鋭いキックチェイスでプレッシャーをかけると、敵陣深くでマイボールスクラムを獲得。これを起点にリズムを掴めば、SH川端隆馬選手が仕掛けたテンポの良いアタックから自ら押し込み、先制トライ。
ゲームキャプテンのSO山口滉太郎選手が難しい角度からのゴールも沈め、開始3分で0-7とリードを奪った。
反撃に出た明治は、敵陣5mラインアウトからFWが粘り強く攻め続ける。
10フェーズを超えるであろう執念の攻防の末、HO井本章介選手がトライ。SO神尾樹凛選手のコンバージョンゴールも決まり、スコアは7-7と振り出しに戻った。
さらに勢いに乗った明治は、HO井本選手、FL瓜生丈仁選手とFW陣が連続でゲインを重ねると、敵陣5mで組んだスクラムで圧巻の押し込み。
なんとスクラムトライを奪い、14-7と逆転に成功した。
しかし早稲田も負けじと応戦する。
キックオフ直後のピンチをしのぐと、SH川端選手の抜け出しを起点に反撃開始。1番・石原遼選手のキックが50:22となり、そこからテンポ良く展開すればCTB若林海翔が左隅へ飛び込んでトライ。
14-12と、点差を詰めた。
だがここから、明治の猛攻が炸裂する。
ラインアウトからのムーブでWTB永沢拓夢選手がトライを奪うと、続くスクラムペナルティからは怒涛のアタック。
SO神尾選手が巧みにゲームを組み立て、13番・井手晴太選手はノーホイッスルトライを決める。
さらにはHO井本選手の50:22も飛び出し、前半だけで明治が5トライを奪取。
スコアを35-12と突き放し、試合を折り返した。
後半も明治の勢いは止まらない。
ラインアウトから綺麗にブレイクしたトライに、キックカウンターから結び付けたトライ。
その後もラインアウトからのサインプレーで再度、CTB井手選手がスコアラーとなった。
あっという間に3トライを重ね、56-12と点差は40点以上開いた。
それでも早稲田は諦めなかった。
「ワンチーム」
そう声を掛け合い、円陣を組んで再びピッチに立つと、SH川端選手が「全員で引っ張ろう、バックス行くぞ」とチームを鼓舞。
その言葉に応えるかのように、ラインアウトモールからチャンスを掴めば、川端選手がショートサイドへパスアウトし、最後は14番・佐藤世那選手がトライ。
1トライを返し、意地を見せた。
しかし、試合を締めくくったのはやはり明治。
終了間際にはラインアウトモールからHO笠井大志選手、そしてNo.8安田快史選手が立て続けにトライを重ね、最終スコアは85-19。
明治が13トライを奪う猛攻で、2年ぶりに新人早明戦を制した。