東京オリンピック・女子ラグビーの初戦の幕が開くまで、今日でちょうど半年ーーー
6ヵ月後の7月29日に控えしその日に向け、新ヘッドコーチの下2021年をスタートさせたサクラセブンズ。
大怪我を乗り越えてオリンピックの舞台を目指す黒木理帆選手と、新しく就任したハレ・マキリHCのオンライン合同インタビューの模様をお届けします。
黒木理帆選手
ーー東京オリンピックの初戦まで、今日でちょうど半年です
開催されるかどうかも分からない状態ですが、私たち選手は(東京オリンピックが)あると信じてやるしかない。あと半年、メダルを獲るためにできることは練習するだけ。目標は変わらず、目標に向けてやるだけです。
ーー2度目の半年前ですが、昨年の今頃と比べたら状態はいかがでしょうか
昨年の今頃は怪我で入院していたので「復帰してオリンピックに出てやる!」という気持ちだったことを覚えています。当時は自分自身との闘いの日々を過ごしていたので、チームのみんなと目標に向かってラグビー出来ていることが一番違いますね。
ーー目標設定を教えてください
世界で戦うためには、世界基準の努力をしなければなりません。なので常に世界を意識した練習をしています。具体的にはコンタクトで頭を下げないこと、体をしっかり当てること。これまではボールを持った選手がディフェンスを交わした後、減速して味方を探す癖があったのですが、抜けたボールキャリアはトライを取るために全力で走る、ということも意識付けしています。
最近は怪我人も復帰してきたので、ようやく人数が揃ってゲーム形式の練習も増えてきました。海外選手を想定・意識したキックオフやハイボールキャッチの練習もしています。
突然のヘッドコーチ交代
ーー昨年末、ヘッドコーチが交代しました。率直な感想を教えてください
びっくりしました。どういうラグビーに代わるんだろう、とも思いました。ですが、チームとしての目標、それから個人として『こういう選手になりたい』という部分は変わりません。
ーー実際にハレ・マキリHCの指導を受けていかがでしょうか
これまでとは違った視点から指導してくれています。今まで意識が行かなかった部分、例えばタックルだったら良いタックル入るための足の運び方など、分かり易く指導してくださっています。コンタクトの部分について言及されることは多いですね。今まではガムシャラにタックルしていた所を「体を当てるためにこうしたほうが良い」と、体の使い方や追い方にも力を入れるようになりました。
あとは、良くない所はプレーが終わった時に都度指摘してくれるので、すぐに修正ができます。1対1のミーティングも多いので、コミュニケーションを取る回数も増えるのではと思っています。
ーー代表選考を勝ち抜くために、必要だと考えていることを教えてください
苦手を克服することよりも、誰にも負けない強みで勝負したいと思っています。
ーーご自身の強みとは、何でしょう
センターらしく、縦のプレーが強みです。アタックの場面でボールを持ったら、仕掛けていきたいと思っています。1試合で2回、縦のプレーでビックゲインすることを目標にしています。
ーーサクラセブンズの中でも、いつの間にか中堅どころです
そうですね。これまでは練習中、先輩たちに頼っていたトークの部分ですが、気が付いたことを積極的に発言するようにしています。
新しいチャレンジも
ーー昨年末、SNSで「#サクラセブンズウィーク」と題した動画を投稿していました。きっかけは何だったのでしょう
多くの方々にサクラセブンズの一日を知ってもらおう、と始めました。日頃お世話になっている方々への感謝の言葉とあわせて、12の短い動画を作成しています。友人からも、動画を見たよと声を掛けてもらいました。
ーー今後チャレンジしたいこと、取り上げたいテーマはありますか
ラグビー以外の私たちも知って欲しいので、オフの姿を映したいですね。ラグビーというコンタクトスポーツをしているのでどうしても『強い女性』を想像されがちですが、実際は一般の女性以上に美容に気を遣っている選手もいます。そういう側面も知って欲しいな、と思っています。
私自身はあまり美容に興味がなかったのですが、周りから注意されるので最近は最低限、日焼け止めなどはするようになりました。堤ほの花選手がビューティリーダーです!
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