The Side of 日本大学
後半がスタートして間もない頃。
大東文化大学6番・吉瀬航太選手がタッチライン際で腰を痛めうずくまると、メディカルが到着するまで側で気に掛けていたのは、日本大学7番・飯田光紀キャプテンだった。
試合中は誰よりも声を出し、またレフリーとも積極的にコミュニケーションを取った飯田キャプテン
スクラムが組まれる前、No.8シオネ・ハラシリ選手は目の前にいるロック・フランカーの選手たちの肩を叩く。
肩を叩かれた選手たちは、今度はフロントローの肩に手を当てる。
フォワードが、一つになる。
後半30分過ぎのスクラム前には、ノンメンバー席から手拍子が起こった
攻め込まれてインゴールに一列に並んだことも、1度や2度ではない。
それでも最後までゴールラインは割らせず、零封で守り切った。
笛が吹かれ、レフリーが日本大学側の手を上げると、スクラムハーフの前川李蘭選手は満面の笑みでフォワード一人ひとりの胸を叩いて回る。
強みのラインアウトモールでトライを取れば、フルバックの普久原琉選手は相手のギャップを突いて2度3度と好機を演出しトライのきっかけを作る。
途中出場のナサニエル・トゥポウ選手は自陣深くでディフェンスラインの裏を狙った短いグラバーキックを蹴ると、最後は逆サイドでボールを手にし試合を決めた。
試合を重ねる毎に、チームとしてのまとまりが増す日本大学。
3節終わって、勝ち点は東海大学と並んで最多タイの15ポイント。
「次戦の関東学院大学戦でも、無失点を貫いて自分たちのアタックで勝利出来れば。(飯田キャプテン)」
快進撃は、止まらない。
中野克己監督
前半は大東文化大学さんのプレッシャーを受けて苦しい試合だった。よく我慢出来て、後半の良いアタックに繋がったかなと思います。来週はより良いゲームが出来るよう、しっかり準備をしたい。
飯田光紀キャプテン
前半、大東文化さんの圧が凄い強くて苦戦した。後半は離すことが出来、無失点で勝利出来て良かった。次戦の関東学院大学戦でも無失点を貫いて、自分たちのアタックで勝利出来れば良いと思います。応援よろしくお願いします。
井上風雅選手
(プレーヤーオブザマッチに選ばれたことについて)自分でもびっくりしているが、素直に嬉しい。後半はフィットネスを活かして前に出るプレーが出せた。トライはいつも狙っているが、優先しているのは自分のプレーを出すこと。レッグドライブと持ち味を活かしたボディバランスで相手を交わしていくことを意識している。尊敬しているフッカーは、昨年の日大キャプテンである藤村琉士選手。背中で引っ張ってくれたプレーに憧れ、目標とするようになった。
前川李蘭選手
本日は応援ありがとうございました。自分たちのラグビーをして、勝ち切ることが出来ました。次戦も勝ちきれるように頑張っていきます。応援、よろしくお願いします。
水間夢翔選手
なるべくたくさん声を出してボールをもらうよう工夫しているが、なかなかシーンがないためオープン側に回るよう工夫している。
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試合概要
関東大学リーグ戦1部
【対戦カード】
大東文化大学v 日本大学
【日時】
2021年10月17日(日)11:00キックオフ
【場所】
日大稲城グラウンド
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試合結果
大東文化大学 0 – 31 日本大学
- 1
- 2