誇り高き早慶戦。「苦しい時は俺の背中を見てくれ」|関東大学対抗戦グループA|第9週|早稲田×慶應義塾

The Side of 慶應義塾大学

試合前、原田衛キャプテンは仲間に伝えた。

「苦しい時は俺の背中を見てくれ。」

苦しい時に最前線で体を張る、大きな大きな背中がある。

前半、思いがけず大差が開いた。

前半立て続けにトライされたことで混乱した、と栗原監督は話す。

それでも立て直すことが出来たのは、早慶戦だからかもしれない。

「前半で点差がついてしまったので、アタックしかないという覚悟が生まれた。(原田キャプテン)」

振り切った、覚悟を得たタイガージャージは強かった。


2トライ2ゴール差に迫ると「ッシャー!慶應いくぞー!」と声が

原田キャプテンがスコアラーとなった3トライは、全てラインアウトモール。

自分たちの強みを理解しているからこそ、ペナルティを奪えば愚直にラインアウトからモールを組み続けた。

プレイスキッカーであり司令塔の中楠一期選手は、バックフリップパスにキックパスと会場を沸かせた。

試合終了間際に見せた、正確無比な鬼木選手へのキックパスには、どよめきがこだまする。

しっかりと7点差まで詰め、勝ち点1を獲得して試合を終えられた意味は大きい。

「試合の入り、ファーストトライを取られるまでは良い流れだった。ハーフタイムで自分たちの強みを再認識し、後半立て直してくれたこと誇りに思います。(栗原監督)」

最終節の相手は、これまで全勝の帝京大学。

昨年は1年生だった山田響選手がドラマチックな勝利を演出したが、今年はいかに。

「帝京大学戦は、勝ちにこだわっていきたい(菅涼介選手)」

対抗戦4位の座をキープするためにも、絶対に負けられない。

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