第23回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会は報徳学園が初優勝!そして行われた、練習試合|東福岡×報徳学園

試合後コメント

東福岡高校

藤田雄一郎監督

ーー今日の試合について
本当に感謝しかないです。

ーー練習試合については藤田監督から?
まず昨日の時点で決勝戦が行えないということになり、それは大会の規定に沿って受け入れました。

だけどやっぱり、彼ら(選手たち)の落胆さも見て取れて。「試合をしたいのであれば、埼玉ワイルドナイツの方々が協力してくれるよ」ということで。位置付けは練習試合で、勝ったからどうこう、というわけではないですが、ここに来て試合をさせてもらった、ということに感謝です。

両校の選手たちにとっても「こんなに色んな人に協力してもらって、こんなに色んな人に支えてもらって、こんなに多くの大人が動いてくれてラグビーが出来ているんだ」ということは凄く、技術ではなく人として、何か掴んでくれたのではないかな、と思います。

選抜大会自体を大変厳しい情勢の中、運営の方々が努力して開催してくださったので、感謝しています。この練習試合についても大会関係者の方に迷惑をかけているので心苦しいですが、選手のためを主体に考えたらやってあげたいな、という気持ちです。やれてよかったです。

ーー報徳学園とは長いこと定期戦を行っている
40年近くの交流になるのではないでしょうか。僕が現役の時にも試合はありました。この練習試合も、相手が報徳学園さんだから出来たこと、です。報徳学園だからです。

ーー選手たちにはどのように決勝戦が中止になることを伝えたか
昨日の夕方ですね。大会のレギュレーションに則り学校長が辞退勧告を受け入れます、と伝えたら、涙ぐんでいる子も、下を向いている子もいました。

だけど自分たち東福岡のスタッフと報徳のスタッフは、こういうことを企画している、と。そこでまた顔をあげてくれて。そういう顔を見ると、やっぱり僕たち大人が場を提供することは大事だったな、と思います。そして、埼玉ワイルドナイツのみなさんが自分たちの練習試合ですら使わないグラウンドを心置きなく貸してくれて。感謝です。

ーーこれからの大会に向けて
ワールドユースもあるし、九州大会もある。準決勝で戦えなかった佐賀工業や出場を辞退した長崎北陽台、それに大分東明も強いですからね。その頃には少しでも成長していることが楽しみです。「ヒガジのラグビーって元気が出るよね」っていうラグビーをしていきたいと思います。

大川虎拓郎キャプテン(6番)

ーー選抜大会の決勝がなくなることはいつ聞いたか
昨日の夕方です。こっち側(東福岡高校)が辞退した、ということは聞きました。

ーーどのように受け止めたのか
自分たちは「今年は絶対優勝出来る」という自信があったので、落ち込んでいたんですけど。でも元々コロナの状況下で2校が出場事態を辞退していて。だから自分たちは、大会自体があったことに感謝をして「前向いて頑張っていこう」という話をしました。

大会を通じて、自分たちがラグビーをするために、本当に色んな人が協力してくださっていることが分かりました。この大会があって良かったと思っています。

ーー準決勝も不戦勝だった
大会自体が難しい状況で自分たちは参加していました。1日1日成長出来ていたし、この大会がなかったら自分たちのこの成長はなかったと思います。成長する場、自分たちのプレーを見てもらえる場を提供してくださったことに感謝しています。

ーーキャプテンとして難しい気持ちもあったか
腑に落ちない部分もあったんですけど、でももう、起こったことはしょうがないので。次のワールドユースやセブンズに向けて、止まったらいけないと思っています。常に進化するためにも自分は前を向いていこう、と決めていました。

ーーいつ今日の練習試合が行われることを聞いたか
もしかしたらやれるかもしれない、と聞いたのは昨日の夕方です。最終的な決定は今朝でした。でも僕たちは決勝戦があるつもりでずっと準備をしてきたので、戸惑いとかはなかったです。

決勝戦はなくなっても練習試合があるかもしれない、だから「自分たちのプレーを見せる場があるかもしれないから、前を向いて切り替えてやっていこう」「納得しない部分はあるかもしれないけど、今日の試合に向けて頑張っていこう」とみんな切り替えていました。自分たちがこうやってラグビーが出来ていること、こういう場を設けてくださったことが本当に嬉しいです。

ーー試合が終わった後、報徳学園の選手たちと交わした言葉は
こういう状況になったけど頑張っていこう、だったり、定期戦もしているので「またよろしく」と話しました。

ーー今日の試合を振り返って
僕たちは全然まだ未完成。今日もゼロ失点を目指していた中で失点してしまいました。僕たちの目指すラグビーは、0失点に抑えて相手より少しでも多く点数を取ることです。またしっかりと練習していきたいと思います。

石原幹士選手(フルバック)

ーー決勝戦がなくなったことについて
仕方がないというか。コロナなのでポジティブに考えていかないと、僕たちが変えられることにしか目を向けない、という感じです。納得は出来ないですけど、切り替えないと仕方がないと思います。

ーー練習試合で勝利を収めた
勝ったことに重点は置いていなくて。まずは報徳学園さんが試合を受け入れてくださったことが、一番大事だと思います。

ーーハットトリックを決めた
たまたまが多かったので、チームで取ったトライです。

藤田先生が、大会運営の方々に決勝戦を開催してくれとお願いされていたんですけど。だけど出来なくて。悔しがっている藤田先生たちを見て、この練習試合がどれだけ色んな人の支えがあって開催されたのか、改めて認識することで今日のプレーに繋がったのだと思います。

ーー試合を振り返り、勝ち切ったことについて
特に・・・何と言ったらいいのか分からないです。難しいですね。勝ったことは特に意識していない、というか。勝ったことは二の次で良いです。報徳学園さんに対してもそうですし、埼玉ワイルドナイツさんに対しても、全てにおいて感謝しかないです。いつもの試合より、試合が出来ることに感謝の気持ちを強く感じました。

ーー対戦した報徳学園に対して
感謝してもしきれないと思います。だから僕たちが(ノータイムで)タッチに蹴り出した時に勝っていたとしても、喜ぶことはない、とずっと(仲間に)言っていました。

ーー次は花園で
決勝で当たれたら、一番良いと思います。

高木城治選手(スクラムハーフ)

ーースクラムハーフ対決について
(報徳学園の)村田大和くんは去年から出場していて、自分的にはライバル意識がありました。テンポの速い選手なので、そこは負けたくないなと思っていました。

ーー試合を振り返って
最初相手に取られましたが、そこは自分たちのミスだったので修正出来る所だと思っていました。インゴールでみんなで話し合って修正した後は、ディフェンスをしながらアタック、というイメージで相手を押し返していけて。ターンオーバーからトライを取れたことが一番良かったかな、と思います。

ーーFB石原幹士選手から試合中によく声が掛かっている
(石原)幹士の声を聞いて、自分が周りに発信する役目。幹士が言ってくれるからこそ、自分もFWに要求することが出来ます。信頼が厚いです。

ーー目標とする選手は
東京サンゴリアスの齋藤直人選手。パスもキックも上手くて、東京サンゴリアスで一番声を出しているのが齋藤選手だった、と稗田先生から教えてもらいました。真似したいです。

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