Aブロック優勝は流経柏!「メモリアルな学年になった」<2日目試合レポート&試合記録>|R4年度 第70回関東高等学校ラグビーフットボール大会

Dブロック 3位決定戦

3位決勝戦:慶應義塾 29-7 熊谷工業

試合中、熊谷工業陣から何度も発せられた「やること」の声。

「全員やることをもう一回頭に入れよう!」トライを取られた後にも、篠﨑優元キャプテンを中心にチームはまとまる。

前半16分、エアコリジョンで1名シンビンが出た中でも「やることやること!」の声が掛かりながら、ノックオンを誘うプレッシャーでスクラムを繰り返すこと3回。人数が少ない中でも耐え抜き、トライを許したのは最後の1本だけだった。

それぞれが役割を遂行し、格上と認識する相手に怯まず挑んだ。

この日唯一となったトライは、1年次から出場しているエース・須藤大地選手(12番)。

前半のラストワンプレーで取り切った。

「今日は(須藤)大地や(SH亀川)和真が蹴って、敵陣に入った中で攻撃を展開出来た。敵陣で慶應義塾のモールを押せたことも自信になりますよね。スクラムを安定させられて、FWがモールを押せて。取れるところで、エースが取りきってくれました。(熊谷工業・橋本大介監督)」


須藤大地選手(写真は1回戦より)

次々となぎ倒しながらボールキャリーをする慶應義塾の選手たちにも屈することなく、ダブルタックルに単独でのドミネートタックルなどDF面では1日目よりも熊谷工業らしいラグビーが出来た。

しかしやはり、アタック力は昨年に引き続きの課題。

「茗溪学園や東福岡のように、どこからでも攻められるようなチームではありません。しっかりエリアを取って、敵陣に行って攻撃を組み立てる。そこで取り切る。今日はよく我慢し続けた所もありました。1日目の失敗を修正して、自分たちのラグビーを作り上げるヒントとなってくれていれば、次に繋がるかなと思います。(橋本監督)」

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実は大会直前、DFよりもATをメインで練習していた。その中でどういうゲームが作れるか試したが、結果は1日目の結果通り熊谷工業らしいラグビーを出せずに敗戦。

だから慶應義塾戦ではもう一度「原点に戻ろう。自分たちはDFからなるチーム」と話し、トライこそ取られたものの手応えを感じられるDFをすることが出来た。

「個人的には、良いゲームでした。」と振り返ったのは、3番・篠﨑キャプテン。

もちろん満足はしていない。スクラムは押せたが、マイボールには出来なかった。「ディフェンスの最大の目的は、ボールを獲得すること。押してるだけでは満足しません。」


1日目を振り返ると、選手名鑑を見た時に対戦相手の体重欄には自分たちと同じような数字が並んでいた。そこで油断してしまった。「準備の段階で負けていました。」

宿泊を伴う合宿を行うこと。寝食をともにすること。

コロナ前は当たり前だった。

それがここ丸2年、今の選手たちは誰もその当たり前の経験を享受することが出来ていない。

だからたとえ数日間の宿泊であっても、貴重な、大きく成長する機会。「やっぱり合宿で得られるものは大きい」と橋本監督は話す。

冬を見据えた、夏に向けて。「もう一回、自分たちのやりたいラグビーを。ディフェンスでボールを獲得し、どういうアタックをするか考えていきたいと思います。(篠﨑キャプテン)」

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Dブロック 試合記録

決勝戦:目黒学院 45-0 日本大学明誠

試合詳細
前半 後半 得点 前半 後半
4 3 T 0 0
2 3 G 0 0
0 0 PT 0 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
24 21 小計 0 0
45 合計 0

■前半(キックオフ:日本大学明誠)
5分:目黒学院T ⑦ 、G ⑩
10分:目黒学院T ⑤ 、G× ⑩
15分:目黒学院T ⑨ 、G× ⑩
20分:目黒学院T ⑪ 、G ⑩
■後半(キックオフ:目黒学院)
2分:目黒学院T ④ 、G ⑩
20分:目黒学院T ⑧ 、G ⑩
25分:目黒学院T ⑬ 、G ⑩

3位決勝戦:慶應義塾 29-7 熊谷工業

試合詳細
前半 後半 得点 前半 後半
3 2 T 1 0
2 0 G 1 0
0 0 PT 0 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
19 10 小計 7 0
29 合計 7

■前半(キックオフ:熊谷工業)
2分:慶應義塾T ⑭ 、G ⑩
12分:慶應義塾T ⑭ 、G ⑩
22分:慶應義塾T ⑬ 、G× ⑩
25分:熊谷工業T ⑫ 、G ⑫
■後半(キックオフ:慶應義塾)
17分:慶應義塾T ⑪ 、G× ⑩
25分:慶應義塾T ⑯ 、G× ⑩


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1位・目黒学院高等学校(東京)

試合メンバー
1 杉本 龍輝 ( 3 )
2 黒沼 太晟 ( 3 )
3 吉田 匠杜 ( 2 )
4 瀧口 聡大 ( 3 )
5 中村 つぐ希 ( 2 )
6 大嶋 心斗 ( 3 )
7 小野寺 正太郎 ( 3 )
8 イライシア サーフ ( 3 )
⑨ 門上 龍慈 ( 3 )
10 中村 福己 ( 2 )
11 蛯沢 颯太 ( 3 )
12 石掛 諒眞 ( 1 )
13 岸 紀希 ( 2 )
14 古田 竜也 ( 3 )
15 鳥居 壮基 ( 3 )
16 田中 康生 ( 3 )
17 三浦 琉翔 ( 3 )
18 山本 真也 ( 2 )
19 シオネ テネフフ ( 2 )
20 小島 海斗 ( 3 )
21 髙木 昌 ( 3 )
22 石毛 琳太郎 ( 3 )
23 平坂 亮輔 ( 3 )
24 近藤 大雅 ( 3 )
25 黒木 倫人 ( 3 )
入替
後 4 分 ① → ⑯
後 4 分 ② → ⑰
後 4 分 ③ → ⑲
後 22 分 ⑨ → ㉒
後 22 分 ⑪ → ㉔
後 22 分 ⑭ → ㉕
後 25 分 ⑥ → ㉑
後 25 分 ⑤ → ⑳

2位・日本大学明誠高等学校(山梨)

試合メンバー
1 武田 隆三郎 ( 3 )
2 内野 椋太 ( 3 )
3 島津 晶琉 ( 3 )
4 熊澤 優 ( 3 )
5 井上 泰心 ( 2 )
6 小野 航太郎 ( 3 )
7 桑原 隼人 ( 2 )
⑧ 竹本 航士 ( 3 )
9 西野 裕人 ( 3 )
10 濱田 一太 ( 2 )
11 小谷田 利一 ( 3 )
12 湯田 藍琉 ( 1 )
13 萩原 ハル斗 ( 2 )
14 髙橋 快成 ( 3 )
15 柏崎 竜希 ( 3 )
16 原田 尊史 ( 2 )
17 杉山 巧誠 ( 2 )
18 鎌田 航大 ( 3 )
19 藤村 天心 ( 3 )
20 結城 央登 ( 3 )
21 中沢 竜 ( 1 )
22 久保田 兼心 ( 1 )
23 里島 虎汰朗 ( 3 )
24 西名 祥太郎 ( 2 )
25 林 優希 ( 2 )
入替
前 2 分 ⑤ → ⑱
前 25 分 ⑦ → ⑯
後 9 分 ⑫ → ㉓
後 22 分 ⑥ → ⑳
後 22 分 ⑯ → ⑲

3位・慶應義塾高等学校(神奈川)

試合メンバー
1 三嶋 康太 ( 3 )
2 海老原 大葉 ( 3 )
3 内田 侑利 ( 3 )
4 古河 純太郎 ( 3 )
5 坊 碧人 ( 3 )
6 黒松 大幹 ( 3 )
7 濵本 泰祐 ( 3 )
⑧ 恩田 優一郎 ( 3 )
9 信田 優 ( 3 )
10 勝又 菖 ( 3 )
11 小林 祐貴 ( 1 )
12 脇 龍之介 ( 2 )
13 鈴木 将智世 ( 3 )
14 神谷 渓人 ( 3 )
15 笠原 悠真 ( 3 )
16 都築 向陽 ( 3 )
17 菅田 向次 ( 2 )
18 浦城 尚生 ( 2 )
19 加藤 周作 ( 3 )
20 堤 稔裕 ( 3 )
21 増田 晴士 ( 3 )
22 尾関 航輔 ( 1 )
23 鳥井 信作 ( 3 )
24 安西 良太郎 ( 1 )
25 木内 悠佑 ( 2 )
入替
前 23 分 ⑨ → ㉒
後 0 分 ⑬ → ㉔
後 0 分 ⑤ → ⑲
後 9 分 ① → ⑯
後 9 分 ② → ⑰
後 9 分 ③ → ⑱
後 13 分 ⑥ → ⑳
後 18 分 ⑦ → ㉕

4位・埼玉県立熊谷工業高等学校(埼玉)

試合メンバー
1 小林 蓮 ( 3 )
2 荒川 虎之介 ( 3 )
③ 篠﨑 優元 ( 3 )
4 木村 龍生 ( 3 )
5 佐藤 陽翔 ( 2 )
6 小寺 玄祐 ( 3 )
7 粕谷 航太 ( 3 )
8 中村 悠助 ( 3 )
9 亀川 和真 ( 3 )
10 佐藤 翔太 ( 2 )
11 森田 代也 ( 3 )
12 須藤 大地 ( 3 )
13 江田 智也 ( 3 )
14 田島 颯大 ( 2 )
15 宮下 丈 ( 3 )
16 近藤 祐弥 ( 2 )
17 川嵜 幹仁 ( 3 )
18 花村 直慶 ( 2 )
19 千葉 龍平 ( 3 )
20 稲村 陸 ( 2 )
21 坂本 竜翔 ( 1 )
22 松村 勇汰 ( 3 )
23 星野 大河 ( 3 )
24 河西 琉斗 ( 3 )
25 澁澤 歩夢 ( 1 )
入替
後 18 分 ② → ⑯
後 18 分 ⑭ → ㉔
後 24 分 ④ → ㉒
後 24 分 ③ → ④
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