Cチームから這い上がった夏。掴み獲った開幕戦POMに「めっちゃ嬉しいです」|青山学院×明治|関東大学ラグビー 対抗戦Aグループ

青山学院大学

AGRこと青山学院大学ラグビー部最大の見せ場は、前半12分。

前に出るディフェンスで相手のミスを誘ったところ、ワンチャンスを逃さなかった14番・山田壮選手。

「明治さんがボールを落としたのを見逃さず、少ないチャンスを繋げられるようにと狙いました。」

ルーキーが敵陣でボールを奪取した。


「4年間の最初に明治大学さんという強いチームと対戦できた。これを良いきっかけとして、もっと成長して次は勝てるように。大学選手権に出られるよう頑張りたい。(山田選手)」

山田選手が作ったチャンスを受け継いだのが、これまた1年生フルバックの穴澤開選手。右外から内に切り返し、数人のディフェンダーを振りほどきながらキャプテンへとボールを繋いだ。

初めての対抗戦で、仕事を全うする。

しかし当の本人は「どうやって力のあるチームに勝っていくかを考え取り組んできたのですが、なかなか上手くいくことがなかったデビュー戦でした。最後尾からチームを楽に動かせる場面はあったかな」と反省を口にする。

初めての秩父宮。「ずっとテレビで見てきた舞台。そんなステージに、自分も一歩足を踏み出せたのかな。まだまだ、ここから階段を上っていきたいです。(穴澤選手)」

繋がったボールは、13番・榎本拓真選手の手によってインゴールへと運ばれた。

この日唯一のトライ。

応援に駆け付けた青山学院初等部の児童たちからは、大きくも可愛らしい歓声が響いた。

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試合後コメント

村松歩ヘッドコーチ
初戦という緊張もあり、難しいゲームになると分かっていました。だけどお互いにそうだ、というところで、まず前半10分で自分たちのモメンタムを作ろうと準備してきました。

試合の入りはある程度体を当てられたんじゃないかと思いますが、時間の経過とともに厳しくなった。良い流れが来そうになったところで、断ち切られてしまいました。なかなか主導権を握れず、ポゼッションを持てず、流れを作れなかったのかなと感じます。

最終的に大差で敗れ、フィジカルにフィットネスと圧倒的に足りない部分が分かったゲームです。とはいえセットプレー、スクラムなどはある一定の評価はできると思います。成果として出てきたなと感じます。

まだ初戦ですし、決まっている相手が待っているので、丁寧に戦って準備していきます。大学選手権という目標はブラさず、そこに向けて準備していきます。

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桑田敬士郎キャプテン

個人的には、試合の最初のキックオフでダイレクトタッチにしてしまったことが反省点です。

前に出るディフェンスにフォーカスして練習してきましたが、前半の最初はできていた所も多かったですが、後半になるにつれフィジカルで負け、フィットネスが削られて後手になるというゲーム展開になってしまいました。もっと体を当てて前でディフェンスする、という所が課題になったと思うので、次の帝京戦にはそこを修正して臨みたいと思います。

キックとタックルでチームに勢いを与える『Giver』でありたいと思っています。今日は後半フィットネス削られてからが課題。もう一つ上げることはできたと思います。でも前半の前半はやるべきことをできていたと思うので、シーズンを通して80分間やりきれる『Giver』になりたいと思います。

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