Cチームから這い上がった夏。掴み獲った開幕戦POMに「めっちゃ嬉しいです」|青山学院×明治|関東大学ラグビー 対抗戦Aグループ

明治大学

プレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、スクラムハーフの萩原周選手。

紫紺のジャージーの9番を纏い、サイドアタックで攻撃に勢いをもたらせば、ディフェンスでは2本のジャッカルを決めた。

POMの感想を問われると「めっちゃ嬉しいです」と笑顔を見せた萩原選手。

「夏、良くなくて。自分で気を引き締めてやれた結果、開幕戦先発で使ってもらえた。しかもマン・オブ・ザ・マッチも取れて。慢心せず、変わらず成長できるようにやっていきたいです。」

何を隠そう、夏、萩原選手はBチームはおろかCチームまで落ちた。

しかも、「Cチームの裏の裏(Cチーム3番手のスクラムハーフのこと)」だったという。

だからこそ、POMに名前が呼ばれると、輝く笑顔があった。

「僕はスクラムハーフなので、ボールを捌くことは大前提。その上でセービングをしたり、必死に戻ってタックルしたり。ジャッカルもしたり。ハーフだけど仕事量の多い、そういうスクラムハーフになりたいと思います。」

どん底から這い上がった、その精神力は強い。


ジャッカル成功直後


体を張ってルーズボールをセービング。ボールを持つのが萩原選手

「理想のONE MEIJIに向けて、チームはまとまっています。完成度としては75%ぐらい。あとは、ONE MEIJIを構成する要素であるOBやOG、そしてファンの皆様を魅了できるようなラグビーをして、ONE MEIJIを作り上げたいと思います。(萩原選手)」

強い明治を証明します、と力強く語った。

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ライバル多き明治大学において、対抗戦開幕節に紫紺のジャージーを勝ち取った1年生が2人いる。

フッカーの木谷光選手、そしてスタンドオフの伊藤利江人選手。

この日、ともにリザーブから試合に出場した。

「開幕戦で紫紺を着ることができて嬉しいです」と話すは、伊藤選手。試合を締め括るトライを決めた。

「紫紺を着てのトライは初めて。だけど、言ったらもらっただけのトライ。次は、自分の個人技を見せてのトライを決めていきたいなと思います。」

チームとして戦うラグビーがある。それを遂行することは至上命題。

その中で、いかに自分の持ち味を出すか。エッセンスを加えるか、そしてそのタイミングを誤らないか。

「徐々にその辺りが分かってきたかな、と思います。(伊藤選手)」

高校日本代表としてアイルランドへ遠征していた明治大学入学直前、日の丸に誓ったことがある。

『殻を破る』。

少しずつ、殻を破りはじめた。

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16番で出場した木谷選手は、スクラムで強さを発揮。ペナルティをもらったが、しかしラインアウトやフィールドプレーではミスもあった。

「ラインアウトの精度は、磨き上げるべき所。そこをもっと磨いて、紫紺に定着できるよう頑張りたいです。」

だから、今日の満足度はまだまだ半分以下。

「明治のプライドを持って、常に100%で試合に出られるよう頑張っていきたいと思います。」

本格的にフッカーへ転向して、まだ5か月強。これもまた、経験だ。

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試合後コメント

神鳥裕之監督

我々にとって、対抗戦の開幕戦。開始から相手を圧倒するつもりで挑みましたが、青山学院さんの素晴らしいディフェンスと圧力で最初の20分間はてこずりました。そこは次の試合への反省になるかな、と思います。

試合全体を通しても雑な部分があったり、精度が低かったりしましたが、試合を重ねながらレベルアップしていきたいと思います。

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池戸将太郎選手

開幕戦、そして秩父宮。緊張しない方がおかしいですが、青山学院さんのプレッシャーを受けました。ただいつもと違ったのは、誰も下を向かずに切り替えることができたこと。
前半、良い締め方をできたと思います。

後半は、前半出来なかったことを後半の入りでしっかりとやっていこうと声を掛けました。そしてこの試合のフォーカスポイントである『オフザボール』の行動も良かったと思います。

やっていることは間違いないと再認識できたと思うので、良くない所を修正して次に繋げていきたいと思います。

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