【2020年シーズン】記憶に残る1ページ<高校生篇>

記憶に残るプレー

昌平高校・黒埼慎之助キャプテンの飛び込んだタックル(花園2回戦、対大阪朝鮮高校)

前半12分過ぎ。

今大会の優秀選手にも選ばれた大阪朝鮮のフルバック・金昴平選手が右サイドを駆け上がり2本目のトライを奪おうか、という所に飛び込んだのは、昌平高校のキャプテン・黒埼選手でした。

まさしく「飛び込んだ」タックルは、金昴平選手を自らとともにタッチに押し出し、チームのピンチを救います。

実は筆者、数あるラグビーのプレーの中でも「ピンチの場面でタックルで相手をタッチに押し出す」プレーが何よりも好き。

一番好きなプレーが花園の大一番で繰り広げられた、最も心が躍った瞬間でした。

しかし、体を張ったプレーの代償は大きく。黒埼キャプテンはその後、数分でピッチを後にします。

代わって24番・平塚和選手(2年生)が投入される間際「悪い、頑張れ」と肩を叩き、ピッチへ送り出した黒埼キャプテン。

ベンチからもピッチにいる選手たちへ声を掛け続け、バックスの選手にはポジションを指示し続けていました。

体を張って相手の攻撃を止めたタックルはもちろんのこと、最後までキャプテンとして役責を全うする姿は、深く心に残っています。

「胸張っていい」大阪朝鮮v昌平(2回戦)【第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会】

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