3トライも悔しい逆転負け。執念のディフェンスを武器に最終戦初勝利を目指す|東京2020オリンピック<ラグビー女子>

東京2020オリンピック|7人制ラグビー|9-12位決定戦SF2|ケニア 対 日本|7月30日(金)17:00キックオフ

 

先制トライは日本だった。

敵陣22m付近でペナルティを得ると、左に展開した日本。

大外で待っていた原わか花選手に繋がれば、タックルを受けながらグラウンディングする。

0-5、今大会初めてのリードを奪った。

 

しかしケニアも負けじとすぐに2連続でトライ。

あっという間に逆転を許し、14-5と9点ビハインドでハーフタイムを迎える。

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後半はマイボールキックオフを確保し、敵陣でのプレーからスタート。

右に左に展開しながら攻撃の機会を伺うと、永田花菜選手のキックパスが4試合目にして初めて成功した。

インゴールに入った所で小出選手が丁寧にグラウンディングし、14-10。徐々に流れを手繰り寄せる。

 

続く攻撃も、一度はターンオーバーされるものの一瞬でディフェンスラインを作り、ケニア陣がラックからボールアウトした瞬間に一気にラインを上げ、ボールキャリアがパスを受けたその瞬間にダブルタックル。

4番・梶木真凜選手がペナルティの笛とともに前に進めば、ワンモーションでトライ。

コンバージョンキックも成功し、14-17。再びリードを奪った。

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後半4分を過ぎた、苦しい時間帯。

ここから、勝利に向けたサクラセブンズの気迫溢れるプレーが続く。

 

ケニアがボールを持って左サイドを駆け上がろうと、ほぼ「抜けた」状態の中で繰り出されたのは、小出深冬、梶木、永田花菜、大谷芽生、山中美緒選手の5連続タックル。

辛い時間帯に後ろに向かって走り、次から次に選手たちが沸いてくる。

まさしく、彼女たちのプライドを見ているかのようだった。

 

残り30秒で得た自陣中央マイボールスクラム。

試合終了のホーンとともにボールを投入すると、プレッシャーを掛けられボールを奪われてしまう。

 

自陣22m内の深い位置で繰り広げられた、およそ70秒に渡る攻防。

大谷選手の2連続タックル。

倒れてもすぐに立ち上がって、体を張って、目の前に迫った勝利を取りに行った選手たち。

サクラセブンズは、フィールドに7人以上いるのではないか。

そう錯覚する時間だった。

 

しかし、最後はケニアの突破力が上回りポール真横にトライを許してしまう。

21-17、悔しい悔しい逆転負け。

 

明日は大会最終日。

ブラジルとの11位決定戦を、ぜひ笑顔で終えて欲しい。

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選手コメント

■ 清水 麻有選手 デュアルキャプテン
「たくさんの応援ありがとうございます。2日間、悔しい試合が続きましたが、サクラセブンズらしいラグビーをして明日は必ず勝って大会を終えたいと思います。応援宜しくお願い致します」


写真右

■ 小出 深冬 選手
「試合に勝ちきれないのは私たちの弱さだと思います。残り1試合できることに感謝し、良い準備をして臨みたいと思います」

■ 山中 美緒選手
「2日間応援ありがとうございます。勝つことができなくてとても悔しいです。しかし、ケニア戦ではそれぞれがハードワークすることができました。明日のブラジル戦は自分たちのラグビーをして勝って終わりたいと思います。応援宜しくお願い致します」


左から2番目

■ 大谷 芽生 選手
「本日も応援ありがとうございました。2戦とも、勝つことができず悔しい結果になってしまいましたが、明日は自分たちのパフォーマンスを発揮し、一丸となって全力で戦いますので、応援よろしくお願い致します」

※1試合目のオーストラリア戦はこちらから
※2試合目のアメリカ戦はこちらから
※3試合目の中国船はこちらから
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