リポビタンDチャレンジカップ 2021
試合概要
日本代表 v オーストラリア代表
【日時】
2021年10月23日(土)13:45キックオフ
【場所】
昭和電工ドーム大分
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試合結果
日本代表 23 – 32 オーストラリア代表
80分の物語
Before the match
キックオフのおよそ1時間前。
松田力也選手は、ひとりプレイスキック練習を繰り返した。
ひとり黙々と、場所を変えて何度も。
緊張が、この試合に懸ける想いが、見ている者にも伝わるようだった。
10分程経った頃だろうか。
22番の田村優選手、そして3番の具智元選手もピッチに姿を現すと、具選手はひとりピッチサイドで念入りにストレッチを、そして田村選手はポール脇で体を慣らしながら、松田選手にボールを供給した。
続いて坂手、レメキ、中村、流、庭井、徳永選手と続けば、間もなく全員が揃う。
姫野選手の右手には「覚悟と勇気」の文字が
この試合が代表初キャップとなるベン・ガンター選手はストレッチメニューをこなすと、この日ウォーターボーイを務めた小澤直輝選手を相手にハンドリングスキルの確認を行う。
齋藤直人選手のパス練相手は茂野海人選手。坂手淳史選手は長谷川スクラムコーチを、庭井祐輔選手は大戸裕矢選手を相手に、ラインアウトのスローイングを確認する。
松田選手のハイパントキックをキャッチしたのは、山中亮平選手。
メンバー・ノンメンバー関係なく、みなで戦いに挑むジャパンの姿が、そこにはあった。
ジャージチェンジへ戻る時、ピーター・ラブスカフニ キャプテンを先頭にワンパックになると、田村選手はポンポンとリズムよく仲間の頭に手を置きながら、最後尾についた。
そしてガンター選手と二言交わすと、やさしい表情を浮かべてロッカーに戻る。
2年ぶりとなる国内でのテストマッチが、いよいよ幕を開ける。
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