コンソレーション優勝 法政大学
「今まであまりこういう経験がなかったので、在学中に優勝という結果が得られたことはすごく嬉しいです。」
そう話したのは、今季法政大学の主将を担う石岡玲英選手。初戦で筑波大学に敗れ、コンソレーショントーナメントに回ったが、そこでしっかりと勝ち切った。
戦えるメンバーで挑んだ今大会。
「チームとして、しっかり勝とうと目標を立てやってきました。結果としてコンソレーション優勝を手にできて嬉しいです。」
この経験を、15人制にも活かしていきたい。
「1日4試合のハードスケジュールを戦い抜くこと、そして接点で前に出ること。強みを活かせた経験は15人制にも活きると思います。楽しみながら戦おう、というマインドも15人制に持ち帰って、だけどその中で厳しさも併せ持ちながら、秋のリーグ戦に向け調整していきます。」
2月末から始動した新チーム。今季掲げたスローガンは『勝気(かちき)』だ。
対戦相手に対しても、自分自身に対しても、そしてしんどいフィットネスメニューに対しても。何事にも勝つ、という強い気持ちを表した。
「僕たちは大学選手権に出たことがありません。だから、『選手権出場』を目標にしてしまうと、どうしてもイメージができない。だから自分たちが知っている土俵の中で、必然と大学選手権に出場できる「リーグ戦優勝」に目標を置きました。」
チャレンジの1年が、スタートした。
東洋大学
初めて東日本セブンズに出場したのは、東洋大学。
「このような大会に出場させて頂けることに感謝をし、優勝しましょう!という意気込みで臨みました。」
福永昇三監督はいつも通り、笑顔で話した。
初戦の相手は、公式戦で初めて対戦する明治大学だった。
「すごく楽しみにしていました」と福永監督が話せば、ゲームキャプテンを担った杉本海斗選手も「勝つ準備をしてきた」と闘志を燃やす。
だが後半、細かいところの差が点数となって表れる。前半は12-12の同点で折り返したが、相手は4連覇した明治大学。後半引き離され、最終スコアは12-29となった。
「後半、あと一歩の所をしっかりと勝ち切れるように。秋に向けて詰めていきたいと思います」と杉本選手は目線を上げた。
福永監督は言う。
「これも含めて良い経験だったと思います。」
初めてを積み重ねれば、いつしか当たり前になる日はやってくる。
坂本琥珀(1年生)
「楽しかったです。」
高校から各段に上がったコンタクト強度を初めて体感した坂本琥珀選手(仙台育英高校出身)は、しかし笑顔でそう話した。
東洋大学に進学した理由を問うと「ラグビーだけが理由ではありません」と返す。
誰にでも挨拶をする姿。
落ちているゴミを、誰に言われずとも拾う姿勢。
日差し除けのテントを、先輩たちが自ら持ち出し調節してくれたこと。
そういったこれまで東洋大学が積み重ねてきた『当たり前』に感銘を受け、自身も加わりたいと思うようになったのだという。
「プレーしていても楽しいです。」
次は、東洋大学ラグビー部として初めて迎える、春季大会Aグループ。
「僕と同じポジションの先輩たちは、下級生の頃から試合に出ていました。だからまずはしっかりと体作りをして、先輩たちから盗める技術を盗んでいきたいと思います。」
1回戦での『琥珀対決』は、明治・海老澤選手に軍配。「フィジカルで負けてしまった。今度対戦するときには負けないように、毎日努力していきます。」